ロマン・グロージャン(35歳)は、昨シーズンのバーレーンGPにおける「火だるま」クラッシュから1年を経て、手に残ったひどい火傷を披露した。
グロージャンは、昨年11月29日にバーレーンで開催されたF1レースで、コースアウトしたあと、トラックサイドのバリアに衝突して、マシンが炎上、さらに2つに分裂するという恐ろしい事故に巻き込まれた。
2020年12月04日
ロマン・グロージャンのクラッシュ、炎からの脱出、そしてバーレーンの奇跡:F1バーレーンGP ブランドルのコラム
ロマン・グロージャン、炎からの脱出:2020年F1バーレーンGP
We are so thankful that Romain Grosjean was able to walk away from this. We did not need a reminder of the bravery and brilliance of our drivers, marshals, and medical teams, nor of the advances in safety in our sport, but we truly got one today#BahrainGP 🇧🇭 #F1 pic.twitter.com/z8OeTU5Nem
— Formula 1 (@F1) November 29, 2020
A heart-stopping moment on Lap 1 in Bahrain
— Formula 1 (@F1) November 29, 2020
We are all incredibly grateful that @RGrosjean walked away from this incident#BahrainGP 🇧🇭 #F1 pic.twitter.com/6ZztuxOLhw
ハースの元ドライバーは、驚くべきことに火の玉から逃れたが、両手に重度の火傷を負った。その跡は12ヶ月後も残っている。
ロマン・グロージャンは、2016年ワールド・チャンピオンであるニコ・ロズベルグのポッドキャストに出演した際に火傷を披露し、傷について「右手はいいけど、左手はそれほどよくない」と説明した。
ロマン・グロージャン
グロージャンは、クラッシュの後遺症や、マシンが炎に包まれたときの気持ちを語った。
「あの日、炎から抜け出したのは僕の人生にとって永遠に残ることだ」
「大勢の人々が愛情を示してくれたし、とても感動した。ときどき涙ぐんでしまう」
「奇跡という言葉があるのかどうか、使えるかどうかわからないが、いずれにしろ、あれは僕の(死ぬ)時ではなかったんだろう」
グロージャンは、燃えるマシンの残骸の中に28秒間取り残されたが、燃え盛る炎の中で自分の人生を見つめているような状態だったので、その時の時間はもっと長く感じたと明かした。
「28秒よりずっと長く感じた。バイザーが全部オレンジ色になるのがわかったし、マシンの左側に炎が見えた」
「ニキ・ラウダを含め、いろいろなことを考えたが、今、あんな風に終わることはありえないと思った。僕のF1の物語をあんな風に終えることはできなかった」
「そして、子供のために抜け出さなくてはならないと自分に言い聞かせた。手を火の中に入れたので、シャシーで火傷するのがはっきりとわかった」
「マシンから出ると誰かがスーツを引っ張るのを感じたので、外に出たとわかった」
グロージャンは、このクラッシュ後に11年間のF1キャリアに終止符を打ったが、2020年シーズン終了後にハースから解雇されることが発表されていたため、彼の引退はすでに予定されていた。
12ヶ月前の引退発表について、彼は「とても難しい決断だった。でも僕の将来にとっては最善の決断だ」と述べた。
「次のことに取り組んで、どこでレースに出ようか、どこでレースに勝とうかと考えている」
「メッセージや応援、愛情を送ってくれたみなさんに感謝したい。このような大変なときに、そういうものを受け取ってとても嬉しかった」
-Source: Mirror.co.uk
2021年05月05日