ニキータ・マゼピン(ハース)

ハースのドライバー、ニキータ・マゼピンにとって、デビューの今年は納得のいくシーズンではない。

彼は今シーズンすべてのレースで最下位となり、特にポルトガルGPではチームメイトよりも1分以上遅れてフィニッシュした。

ニキータ・マゼピンにはいくつかの問題があり、他のドライバーがトップ・パフォーマンスをするのを妨害しているのだ。バルセロナのレース週末前、彼はランド・ノリスのアタックを妨害して3番降格ペナルティを受けた。しかし、マゼピンはいずれにせよ予選最下位だったので、このペナルティは無意味だった。
2021年05月09日
F1スペインGP スターティング・グリッド
ニキータ・マゼピンはターン14でランド・ノリスを走行妨害したため、グリッド3番降格ペナルティと1ペナルティ・ポイント(12ヶ月合計2点)を科せられた。

デンマークの有料テレビ番組司会者で(ミナルディでヨス・フェルスタッペンとチームメイトだったこともある)元F1レーサーのニコラス・キエーサによると、これはマゼピンが敬意に欠けるからだという。

訳注:ハースF1チームで昨年まで4年間ドライバーだったケビン・マグヌッセンはデンマーク出身だったので、ハースはデンマークで注目されるF1チームのひとつになっている。

ニコラス・キエーサは、バルセロナでのレースについて「彼は、特に予選でドライバー間の同意を守らない」と述べた。

しかし、彼はマゼピンの弁護もしている。キエーサは、F1ドライバーは誰もが、トップを目指さす過程で、何らかの形でスポーツマンらしくないことをしているとも語る。

ニキータ・マゼピンは、父親がハースへ出資したこともあり、今シーズン前にチームのドライバーのひとりとして起用された。

「自分が何をしても、父親の会社が金を支払ってくれるとわかれば、そういう行動やエチケットになってしまうだろう。スカンジナビア諸国の出身なら、そんなことはしない。我々はきちんとした行動をとるし、『これで通用する』と自分で言える権利を手にするまで、自分からイニシアチブをとることはできない」

チームメイトのミック・シューマッハとニキータ・マゼピンは、今年のチャンピオンシップでまだ無得点であるが、シューマッハの方が好成績である。

-Source: B.T.