
「相手を危険にさらした場合はペナルティが科せられる」
マイケル・マシ(42歳)はF1ワールドチャンピオンシップの戦いの最中では、最も有名な人物ではないかもしれないが、彼はこの戦いの鍵を握っているかもしれない。
マシはレースディレクターという報われない仕事を熱心にこなしているため、母国オーストラリアを離れ、ロンドンのエレファント・アンド・キャッスルで友人と一緒にスーツケースとともに生活しているが、そこにいることはほとんどない。世界中で行われる22のレースと、数え切れないほどのサーキット視察の旅程が、それを物語っている。
ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンは、同点だが優勝回数が9対8でフェルスタッペン優位の状態だが、マシがクリスマスのためにシドニーに戻る前に、決定的な瞬間が訪れる。
つまり、日曜日のアブダビでフェルスタッペンがハミルトンに体当たりしてコースアウトさせれば、彼がタイトルを獲得することになる。
彼はそうするだろうか?
マイケル・マシには確信がない。「わたしはふたりの行動をコントロールすることはできない。それができるのは彼ら自身だ」と愛想のよい男は言う。
「しかし、規約には、タイム加算やグリッド降格ペナルティなどの罰則がある。さらに、国際競技規則には、スチュワードが競技者を失格にしたり、チャンピオンシップポイントを減点したりする規定がある」
「だらか、そうだ、マックスは減点される可能性があるし、どのチームにも可能性がある。我々はその必要がないことを望んでいるが、これは利用できる手段のひとつだ。わたしはすべてのチームとドライバーに、この規定を思い出させるつもりだ」
金曜夜、パドックで行われるドライバーズ・ブリーフィングでは、この厳しい警告が発せられるだろう。
タイトル争いをしているふたりは、接近戦で何が許され、何が許されないのかが明確にされていないと主張している。また、スチュワードの判断が矛盾していることも指摘している。先週の日曜日にサウジアラビアでは、多くの接触事故があるなか、ハミルトンとフェルスタッペンがトラック上で衝突するなアクション満載のレースになったが、これまでにないほど感情がこじれてしまった。
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フェルスタッペンは、減速しすぎたことによる無意味な10秒ペナルティが科せられ(さらに、別のインシデントで不当なアドバンテージを得たと判断され、5秒ペナルティも科せられた)、レッドブルのドライバーに多くの非難が集まった。しかし、ふたりともDRSゾーンに入ることを望んでおらず、ハミルトンにも同様の責任があるという意見もある。
マイケル・マシは「ドライバーたちは認めたくないかもしれないが、心の奥底では、何が合法と見なされるか、何がフェアなゲームで、何がハードだがフェアなレースで、何がそうでないかを知っている」と語る。
「どのインシデントも、別々に扱われる。同じように見えるとしても、必ずしも同じとは限らない」
「世間では、科された罰の責任を負うのはわたしだと思われているが、ペナルティが正当化されるかどうかは、独立したスチュワードの一団が判断する」
警察官と判事の区別があっても、マシはレッドブルとメルセデスから批判を受ける。レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、サウジアラビアでのレース後、「F1にチャーリー・ホワイティングがいなくて寂しい」と痛烈に批判した。
ホワイティングは、長年レースディレクターを務めてきた人物で、2019年のオーストラリアGPの前夜、メルボルンのホテルの一室で66歳で急逝したため、マシが突然トップの座に押し上げられた。
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マイケル・マシは「こういったコメントは心配ない」と言う。
「クリスチャンもトト(トト・ヴォルフ)も、バトルの中で、とっさにいろいろなことを言ってきた。彼らには、それぞれの視点を持つ権利がある」
「お手本として莫大な経験をもつチャーリーがいなくて寂しいと最初に言うのは、わたしだろう」
「わたしとわたしのチームは、できるだけよい仕事をしている。自分の思い通りにならないと、人は動揺するものだ。わたしは理解している。F1はエリートスポーツだ」
サウジのレースで特に注目を集めたのは、フェルスタッペンがターン2でコースアウトしてハミルトンを抜いたあと、2回のリスタートのうちの1回で、順番を変えてもいいか、とマシがレッドブルに申し出たことだった。
「レース中は、ポジションを譲る機会を与えることがある」とマシは反論する。
「違いは、赤旗中だったことと、より注目が集まっていたことだ」
「これが、それに対応する一番現実的な方法だ。この方法でもよいし、スチュワードに照会してもよい。そうすればタイムペナルティにつながる可能性が高い。レースが中断されていたので、いつもよりやや長くかかっただけだ」
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今週末に向けて マシの最後の願いは何だろう?
彼は「スチュワード・ルームではなく、トラック上のふたりで決着をつけてほしい。他の誰でもない、彼ら次第だ」と語る。
-Source: MailOnline
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