F1シーズンがいよいよ終盤に差しかかったが、ライバルのルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンの点差はわずかに6ポイントと、チャンピオンシップ争いは熾烈である。前回のトルコでは、フェルスタッペンはハミルトンのチームメイトであるヴァルテリ・ボタスに追いつくことができず、シルバーアローは、メルセデスW12のスピードをさらに引き出したように見えた。だが、F1サーカスがアメリカGPのためにテキサスに到着すると、フェルスタッペンは、ライバルのペースを心配していないと主張した。
フェルスタッペンは、トルコでボタスより14.5秒遅れの2位でフィニッシュし、レッドブルはメルセデスのペース、特にストレートでのペースに驚きを隠さなかった。アメリカGP前に、レッドブルはメルセデスに36ポイント差をつけられている。サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で、ドライバーズ・チャンピオンシップ首位のフェルスタッペンは、メルセデスのパフォーマンスを心配しているかと聞かれた。
マックス・フェルスタッペン
「心配していない。僕にどうしようもないことだから」
「でも僕たちは、自分たちのことに集中するしかない。もっとうまくできることがいくつかあると思うし、トルコでも多くのことを学んだので、僕らのパッケージを使って、もう少しパフォーマンスを上げられるように頑張る」
マックス・フェルスタッペンのアメリアGP用ヘルメット、ホンダではなくアキュラのブランドを採用
しかし、レッドブルはトルコGPで、フェルスタッペンの次にセルジオ・ペレスがフィニッシュし、ふたりが表彰台に立った。また、過去5回のグランプリのうち4回はフェルスタッペンがハミルトンを上回るポイントを獲得している。これは、優勝候補ドライバーにとって、幸運を意味しているのだろうか?
彼は「そうでもない」と笑いながら答えた。
「申し分なかったが、するべき仕事がまだあるとわかっているし、もっと速くなりたい。でもトルコでのチームの結果はよかった。トルコでの全体的なパフォーマンスは驚くほどではなかったが、ここでまた頑張って、僕らがどのくらい速いか見てみよう」
「トラックも違えば、路面も違う、だから… 、シミュレーターも長時間使ったが、すべてよい感触だった。でも、それは、明日になればわかるはずだ」
レッドブルはトルコでトロフィをふたつ獲得した。
フェルスタッペンは、最近の2回のCOTA出走で2回表彰台に立っており、2018年は18番スタートから2位という素晴らしい走りをした。彼にとって6回目となるアメリカGPを前に、このサーキットが好きな理由を説明した。
「本当によいトラックだ。走っていて本当に楽しめる。予選では最初のセクターが本当にクールだが、レースではセクター2の終わりとセクター3の始まりでアクションがたくさん起きるし、違うラインが取れるので、ここでは間違いなくオーバーテイクができる。そのおかげで特別なトラックになっている」
残り6戦の時点で、フェルスタッペンはハミルトンに6ポイント差をつけており、オースティンのサーキットでの初優勝を目指している。
-Source: The Official Formula 1 Website
2021年10月20日
F1技術解説:メルセデスの直線ペースの改善は、パワーの増加なのか、あるいは他の何によるものか?