

アルファロメオのキミ・ライコネンがモナコGPでASのインタビューに応じた。「トラックに来てレースをするだけなら、完璧なんだけどな」
ワイドなベースボール・キャップ、濃いサングラス、黒いマスク... キミ・ライコネン(41歳)が顔だけで認識されるのなら、このインタビューは彼の影武者が答えたのかもしれない。しかし、そんなことはない。タトゥーと、低い声で淡々と質問に答える姿を見れば、彼だとわかる。時おり、彼は笑い声をあげるが、それは今世紀初頭にマクラーレンでF1に革命を起こしたフィンランド・エスポー出身の若者とは違うところだ。
彼はワールドチャンピオンシップで優勝21回、ポール・ポジション18回、表彰台103回、そして2007年のワールド・タイトル(フェラーリにとって最新のタイトル)を獲得した。しかし、統計上の彼の最大の業績はグランプリ334回出走(まだ更新中)、つまり彼は最多出走ドライバーなのだ。しかし、ライコネンには数字のことは聞かない方がよい。というのも、彼はこれまでに何度も数字は気にしていないと言っているからだ。
Q:わたしは、たぶん2003年版の、キミの名前が側面に描いてあるスケーレックストリック*のマクラーレンを持っています。ご自宅にあるF1のお土産は何ですか?<* スロットカーブランド>
キミ・ライコネン:トロフィがある。オリジナルもあればレプリカもある。というのも、例えばマクラーレンなどはオリジナルを保管しているから。自宅のどの部屋に置いてあるのかさえ知らない。でも箱に入っている。何年もその状態だ。小さい時はおもちゃの車を持っていたと思うが、あまりよく覚えていない。モトクロス・バイクもあった。兄は3歳の時に始めたが、僕はもう少し大きくなって始めたかもしれない。
Q:インスタグラムに投稿されている動画を見ると、ふたりのお子さん(ロビンとリアンナ)は家でゴーカートやモトクロスに上手に乗っていますね。専門家から見て、ふたりは速いですか?
キミ・ライコネン:正直、そういう見方はしていない。彼らが上手なのか下手なのかわからない。子供たちが好きなことを見つけたのは嬉しい。今日何かをやっていても、別の日には違うことをやっている。子供とはそういうものだ。何をするにしても、将来のことを考えずに楽しんでいる。何もしないより、家の外でサッカーでもなんでもやっている方がいい。
Q:父親になってからブレーキをかけるのが早くなりましたか?
キミ・ライコネン:(首を振りながら笑う)。それは噂だよ。
Q:20年間F1ドライバーを続けたことによる慢性的な痛みは?
キミ・ライコネン:あるね。もう若くはない。僕はいつも活動的だが、いろいろなことが起きるものだ。しかし、僕にとってはそれが普通だし、何年も痛みは続いている。だからいつも通りだ。全体的に、ドライビングが原因のこともあれば、単に老化が原因のこともある。だんだん年をとっているから。でもこれは別の話だ。体を使うということは、そういうものだ。
Q:アロンソのように、一度F1を離れてその後復帰するのは、再適応を強いられるので悪いことなのでしょうか? あるいは、より新鮮な気持ちで復帰して、F1キャリアを延長できるのでよいことなのでしょうか?
キミ・ライコネン:どちらがどうということはないと思う。僕の場合(2009年シーズン後にF1を離れ、2シーズン休んで2012年に復帰)はそうだったが、続けるかどうかは人による。例えば、時にはF1の背後にある政治や、レースやF1を取り巻くあらゆるナンセンスから逃れるのがよいものだ。でもそれ以外は、大きな違いはないと思う。

Q:何度も優勝したドライバーが、アルファロメオで10位あたりを走るのはどんな感じですか?
キミ・ライコネン:それほど違わない。同じ仕事をしているし、レースのフィニッシュ順位はマシンに大きく左右される。マシンはF1でポイントを獲得し続けているが、僕の週末の仕事はそれほど変わらない。できるだけ最高の結果を出すために、できるだけ走るだけだ。それが基本的に僕の仕事だ。
Q:あなたがF1に来たときは、サロ、ハッキネン、シューマッハなどがいました。今ではあなたが一番経験豊富なベンチマークになっています。グリッドに登場した若手ドライバーをどう思いますか?
キミ・ライコネン:一般的には、ひとりひとり違っているものだし、自分の人生で最もよいと思うことをしていると思う。どんなスポーツでも、この20年間、エリート・レベルで戦う選手の低年齢化が進んで、人生がそういう方向に変わっている。それに反対しているわけではない。僕もかなり若い時に始めた。21歳だったが、早いスタートだった。
Q:ドライバーのなかには、SNSに熱心な人や、自宅でシミュレーターレースをやっている人もいます。
キミ・ライコネン:好きならね...
Q:あなたがそういったことをしているのは想像できませんね...
キミ・ライコネン:もっといいことがあるから! 家族や子供たち。そんなことをする時間はないし、そんなことに何時間もかけたくない。レースは人生のなかで十分やってきたよ(笑)。
Q:来年導入されるルール変更や次世代のマシンにどのくらい興味がありますか?
キミ・ライコネン:期待されていること、言われていることが実現されるといいと思う。どれくらい違うのかはわからないが、シミュレーションでは多くの変数がある。でも最初のレースに出て、オーバーテイクや先行マシンへの追従のしやすさなどを感じるまでは、違いはわからない。しかし、それが実現して、より平等になることを願っている。F1にとってよいことだろう。
Q:世界ラリー選手権では2度チャンピオンになり、59歳になってもまだレースを続けていて、ダカールで優勝しそうなドライバーを知っています。あなたも60歳になっても活動しているでしょうか?
キミ・ライコネン:正直わからない。楽しみながら走れるカテゴリーはたくさんあるので、現役続行は可能だ。しかし、何の計画もないのでわからない。F1以外のレースもあるだろう。でもそれは多くの要素に左右される。例えば、僕は旅行は嫌いだ、今はね。レーシングは大好きだが、レーシング以上のものが関わってくる。ここに来て、走るだけなら完璧だろう。しかし、実際はこの通りだ。家族とできるだけ多くの時間を過ごしたい。
-Source: AS
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