
FIA会長ジャン・トッドは、マックス・フェルスタッペンは、キミ・ライコネンに似たところがたくさんあると述べている。
FIA会長として最後の任期を終えようとしているトッドは、 "RaceFans" に対し、フェルスタッペンとそのチャンピオンシップのライバルであるルイス・ハミルトンについての私見を述べた。
次戦でチャンオンシップ優勝を果たすかもしれないドライバーについて「マックスは少しキミに似ている」と述べた。
「とても率直で、とても才能があり、興味のあることが限られていて、それに集中している。無頓着だ」
フェルスタッペンは、ハミルトンのチャンピオンシップ五連覇を阻むかもしれない。メルセデスのドライバーは、多様性や人権を支持する姿勢を強めており、時にはFIAと対立することもある。昨年、ハミルトンがトスカーナGPの表彰台で「ブレオナ・テイラーを殺害した警察官を逮捕せよ」と書かれたTシャツを着用したことを受け、FIAは表彰式のルールを改定した。
ジャン・トッドは、「ルイスのことは好きだ。もちろん、レーサーとして長続きしていることを称賛している。確かに、最高のマシン、最高のチームで走っていれば、長期的には簡単だというのは事実だ」
「しかし、彼には情熱がある。彼が熱中しているという事実はとてもよいことだと思う。彼の熱中方法に必ずしも賛成しているわけではないが、彼には彼の信念があり、彼はそれを表現している。だからそれが好きだ。それを尊重している」
「もっと違う方法でできるのではないかと感じることもあるが、彼が関わりたいと思っている事実、彼が重要だと感じている問題において役割を果たしたいという事実について、それを尊重する」

ジャン・トッドは、フェルスタッペンとルイス・ハミルトンが今年のワールドチャンピオンシップ争いをしているのは、主にF1がこの数年間、技術規約がほぼ安定している結果だと考えている。
「予想外ではなかった。明らかに、規約が安定していれば、革命の余地は少なくなる。そうなると、エンジン・サプライヤーが年々進歩しているし、両チームにはシャシーをつくる非常に優秀な人材もいる」
「両チームともに、際立ったドライバーがひとりずついる。もうひとりが優秀ではないという意味ではない。F1に参戦するには、スーパーライセンスを取得するなど、優秀なドライバーである必要がある。でも、特別な才能、特別な恩恵をもったドライバーは限られている。それがマシンと組み合わさると、こういうことになる」
2000年代初頭、ミハエル・シューマッハの7度目のドライバーズ・タイトル獲得を含め(今やハミルトンがその記録に並んだ)、フェラーリの圧勝を監督したトッドは、自身が以前に樹立したF1記録が破られることを気にしていない。
「彼らにとってよいことだ。現時点では、まだ7回優勝したチャンピオンはふたりだ。だからある意味、記録は破られるためにある」
「誰かがF1で私よりも多く優勝したとしても、彼らはスポーツカーで優勝していないし、ラリーで優勝していないし、クロスカントリーで優勝していないと、プライドを持って言える。だから現時点では、わたしはまだその点について、他の人たちよりもアドバンテージがあるんだ!」
-Source: RaceFans
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