ヘルムート・マルコ、角田裕毅に対して「頭を使え!」

マルコ「ほかの噂はすべてナンセンス」

レッドブル・モータースポーツ・アドバイザーのヘルムート・マルコ(78歳)が、レッドブル・レーシングのドライバー・ペアとアルファタウリについて語る。また、グラーツ出身のマルコは、シーズンの残りに向けた期待についても明らかにする。

マックス・フェルスタッペン、クリスチャン・ホーナー、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)

過去2回のレース週末は、レッドブル・レーシングにとって計画通りに進まなかった。シルバーストーン・サーキットでは、スタート時にルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンがクラッシュしたため、ミルトン・キーンズを拠点とするチームは痛恨の無得点に終わり、コストのかかる全損を喫した。

ハンガロリンクでも、レッドブルは自らの落ち度ではないクラッシュに見舞われたが、セバスチャン・ベッテルの失格のおかげで、マックス・フェルスタッペンが10位から9位に上がったことで、2ポイントを獲得することができた。チームメイトのセルジオ・ペレスはさらに不運で、ヴァルテリ・ボタスが引き起こしたスタート時の混乱にフェルスタッペン以上に苦しめられた。彼にとっては、1周目ですでにレースが終わってしまったのだ。

ペレスが2022年もレッドブルで参戦するかどうかは、当面わからない。レッドブル・モータースポーツ・アドバイザーのヘルムート・マルコが、"SPEEDWEEK.com" のインタビューで、レッドブル・レーシングとアルファタウリの来年のドライバー・ペアの話題について説明する。

ペレスについて、マルコは「シルバーストーンまでは調子がよかったが、そこでのスピンがあまりよくなかった。ブダペストのことは何も言えない」と述べた。

ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

そして、絶好調のアルファタウリのピエール・ガスリーについては「彼は間違いなく最強のシーズンを過ごしている。彼はアルファタウリのチームリーダーとして非常に重要な存在であり、チームは中団のトップチームになった」と語った。

マルコは「はっきり言おう。ガスリーとは2023年までのオプション契約があるので、それも活用していく。その他の噂はすべてナンセンスだ」と強調する。

角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

ルーキーの角田裕毅に対する発言はより批判的だ。「うーん、頭はヘルメットをかぶるためだけにあるのではない。考えるためにもある」と説明する。

「彼は若くて、日本人のメンタリティをたくさん持っているが、1回目のフリー走行のように、全く必要のないときにミスをする。しかし、彼は大丈夫だろう。時間はまだある」

マルコは、自らの責任ではないエンジンの損傷によるグリッド降格ペナルティが予想されるシーズン後半戦について、どのように考えているのだろうか?

「我々は今では全てのトラックで強いので、ハンディキャップはない。エンジンのリスクを可能な限り抑えるようにする。ハミルトンは非常に手強い相手だし、メルセデスは何があってもやめたりしないチームだ」とマルコは明言する。

-Source: SPEEDWEEK.com