F1.comは、2026年マシンの新しいライトの目的について詳しく解説する。

リア・インパクト・ストラクチャーライト(RISライト):2026年F1マシン

2026年に向けた膨大な技術革新や変更点について多くの議論がなされているが、ファンにとって最も識別しやすい変化の一つが、各マシンに装備された新しいリアライトとサイドライトだ。これらはあらゆるサーキットで点滅することになるが、それぞれの色や点滅パターンにはどのような意味があり、なぜ再設計されたのか。

リアインパクト・ストラクチャーライトRISライト

車体後部の中央に配置されたオーバル型のライトで、通常は赤色に点灯する。このRISライトの主要な機能の一つは、パワーユニットのエネルギーレベルを示すことにある。チームがバッテリー温存のために最大出力を下げた場合、その点滅パターンによって現在の出力レベルが表示される仕組みだ。

1回の点滅は、MGU-K(モータージェネレーター運動ユニット)の出力が設定の最大値である350kWを下回っていることを示す。2回の点滅は電力供給が完全に停止していることを意味し、高速での連続点滅は、内燃機関/エンジン(ICE)が通常通り作動している一方でMGU-Kが充電中であることを示す。

これにより、後続のドライバーは競合相手のエネルギーレベルを把握できるが、このライトは主に安全上の理由から、より広範なシナリオでも使用される。セーフティカー導入時やダブルイエロー区間での警告、コース上でのエンジン停止、あるいはインターミディエイトやウェットタイヤの装着を示すといった機能も備わっている。

RISライトは後続のドライバーに役立つ情報を提供する:2026年F1
RISライトは後続のドライバーに役立つ情報を提供する。

約180gの軽量化を実現したこの新設計には、後方を向いた車載カメラも内蔵されており、さらに発光色の変更も可能だ。現時点では、ドライバーがフルスーパーライセンスを保持していない場合に青色に点灯する設定となっている。これは、各チームがシーズン中に4回のFP1でルーキーを起用することが義務付けられているため、ルーキーの走行を識別する際に特に有用となる。将来的には、さらに多くの色が導入される可能性もある。

FIAのシングルシーターディレクター、ニコラス・トンバジスは、このライトの新たな役割について次のように語っている。

「まず、色を変更できる新しい仕様を採用した。これにより、後続車に対して異なるメッセージを送ることが可能になる。単一の赤色灯に留まらず、時間の経過とともに進化・改善させていく計画だ」

「現時点では、充電中か急減速中かを後続のドライバーに警告することを目的としており、もちろん、降雨時の視認性確保という本来の機能も含まれている」

「異なる色を使用できる新しい仕様により、後続のドライバーにさらに多くの情報を提供できると考えている」

信号をさらに明確にするために、リアウイングのエンドプレートライトはRISライトの点滅パターンを反映し、常に赤色で表示される。

ラテラル・セーフティライト側面安全灯

ミラー部分に新たに追加された側面安全灯は、マシンの側面および前方から視認可能であり、「スピンやアクシデントが発生した場合のみ」点灯する。F1が安全手順を常に進化させる中で、これらは車両が停止していることを示す追加のサインとなる。この配置により、ドライバーはあらゆる角度から、そして極めて重要なことに、いかなる天候条件下でも停止車両を視認できるようになる。

側面安全灯はドライバーからのフィードバックを受けて追加された:2026年F1
側面安全灯はドライバーからのフィードバックを受けて追加された。

ライトは琥珀色(こはくいろ)で、車両が完全に停止した際、あるいは時速20km以下に減速した際に点灯する。また、レーススタート時にニュートラルに入ったまま動けなくなった際にも点灯する可能性があるが、ドライバーがギアを入れれば即座に消灯する。

「これはドライバーミーティングでの提案から生まれたアイデアだ」とトンバジスは付け加えた。

「ウェットコンディションでマシンがスピンし、コース上に横向きに止まった場合、側面からはリアライトが見えないという意見がドライバーから出された」

「後続車が接近していても、水しぶきなどで視界が悪いと停止車両に気づかない恐れがある。そのため、側面にもライトを設置することが提案され、今回の導入に至った」

新シーズンがオーストラリアで幕を開ければ、下の動画のように新しいライトが作動する様子は、サーキットでよく見られる光景となるだろう。


-Source: The Official Formula 1 Website