2024年F1オーストラリアGP表彰式

3月24日、2024年F1シーズン3戦目(全24戦)、メルボルンのアルバートパークで開催されたオーストラリアGPのチームレビュー(チャンピオンシップ順)

レッドブル
セルジオ・ペレス:5位
マックス・フェルスタッペン:リタイヤ

フェルスタッペンはポールポジションからスタートしたが、3周で右リアブレーキが詰まり、(2022年のオーストラリア以来)2年ぶりの機械的リタイヤとなった。彼の10連勝は達成されず、連続完走記録は43戦で終わった。3度のワールドチャンピオンは総合順位で首位を維持したが、フェラーリのルクレールとの差は4ポイントになった。ペレスは、予選での走行妨害によるグリッド降格ペナルティのあと6番からスタートし、アロンソを抜いた後ダメージを受けてダウンフォースを失った。レッドブルの1-2フィニッシュのハットトリック達成は途絶え、チームとしては昨年9月のシンガポール以来となる敗戦となった。

フェラーリ
カルロス・サインツ:1位
シャルル・ルクレール:2位

サインツは通算3勝目、虫垂炎手術によりサウジアラビアGPを欠場してわずか2週間後のことだった。彼は1997年ゲルハルト・ベルガー以来、初の病気療養後にレース優勝を果たしたドライバーとなった。また彼は、ポールポジション以外から初めて優勝した。2022年以来、レッドブルに勝った唯一のドライバーでもある。彼はフロントローからスタートし、2周目に先頭に立ち、16周目と41周目にピットインし、ドライバーズ・オブ・ザ・デイに選出された。ルクレールは4番スタートから、9周目にピットストップを行い、マクラーレンのノリスをアンダーカットし、レースの最速ラップタイムも記録した。

マクラーレン
ランド・ノリス:3位
オスカー・ピアストリ:4位

ノリスは、2位フィニッシュも可能だったと感じた。今回の表彰台は彼にとって14回目、優勝してないドライバーとしては新記録。マクラーレンにとっても今シーズン初の表彰台となった。彼は14周目と40周目にピットストップを行なった。ピアストリは9周目と39周目にピットインし、短期間ノリスの前を走っていたが、ノリスが新しいタイヤでルクレールを追いかけることができるよう、チームオーダーにより29周目に順位を入れ替え、地元ドライバーの表彰台の望みが潰えた。

メルセデス
ジョージ・ラッセル:リタイヤ
ルイス・ハミルトン:リタイヤ

メルセデスは2018年以来となる2台リタイヤ。ハミルトンは、ソフトタイヤで11番からスタートして順位を上げ、7周目にピットインしたあと、パワーユニットが突然故障してリタイヤした。7番スタートのラッセルは、アロンソと6位争いをしていたが、最後から2周目に、アロンソが予想よりも早くブレーキをかけたためクラッシュし、バーチャルセーフティカーが導入された。

アストンマーティン
ランス・ストロール:6位
フェルナンド・アロンソ:8位

アロンソは6位でフィニッシュしたが、ラッセルのインシデントで潜在的に危険なドライビングをしたとして、レース後に20秒加算ペナルティと、3ペナルティポイントを科された。それによりアロンソは8位に後退し、ストロールは6位に浮上した。またこのペナルティにより、アストンマーティンはコンストラクターズ順位で4位から5位に落ちた。

RB
角田裕毅:7位
ダニエル・リチャルド:12位

角田は今シーズンRBに初ポイントをもたらした。8番スタートから8位フィニッシュだったが、アロンソのペナルティにより、順位がひとつ繰り上がった。リチャルドは18番スタートで、早めにピットインし、12位まで順位を上げた。

ハース
ニコ・ヒュルケンベルグ:9位
ケビン・マグヌッセン:10位

ヒュルケンベルグは、サウジアラビアの10位に続き、2戦連続でポイントを獲得。16番スタートから、最初のスティントをハードタイヤで長く走り、17周目のバーチャルセーフティカー発動中にピットインした。36周目にもう一度ピットイン。グリッド14番のマグヌッセンは、最終スティントで11位のアルボンを抜いて、今シーズン初ポイントを獲得した。ハースの両ドライバーは、ラッセルのクラッシュで恩恵を受けた。チームの2台ポイントフィニッシュは、2022年のオーストリア以来となった。

ウィリアムズ
アレックス・アルボン:11位
ローガン・サージェント:出走せず

アルボンがフリー走行でマシンを破壊した後、チームにはスぺアがなかったため、サージェントのマシンをアルボンに渡した。アルボンは予選12位で、ラッセルのクラッシュにより順位をひとつ上げた。彼は序盤、ペースに掛けており、タイヤのグレイニングに苦しみ、早めにピットインしてチャンスを残そうとした。

ザウバー
ヴァルテリ・ボタス:14位
周冠宇:15位

周は、ザウバーが一晩でマシンを変更したため、ピットレーンからスタートせざるを得なかった。その後レース中にギアボックス問題に見舞われ、ピットに入った時にギアを選ぶことができず、エンストした。ボタスはハースのドライバーふたりの前を走っていたが、ピットストップ中にホイールガンからホイールナットが落ちて転がり、28秒ロスした。このミスにより、チームは5000ユーロの罰金を科された。

アルピーヌ
ピエール・ガスリー:13位
エステバン・オコン:16位

アルピーヌは依然として無得点。オコンは15番、ガスリーは17番スタートだった。オコンは捨てバイザーがリアブレーキダクトに挟まったため、余分のピットストップを強いられた。それがなければポイントを獲得していたかもしれない。

-Source: Reuters.com