
決勝トップ3のインタビューコメント
インタビュアーはデイヴィッド・クルサード。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル):1位
「いいレースだった、予選から良くなった。今日の最初のスティントは速かった、ランドと1.8秒差くらいで走った。このトラックはグリップもあり、今回タイヤが持ったのでプッシュができ、楽しかった。最初のスティントが長かったし、セーフティカーもあって難しかったが、結果は良かった。ドライで勝つのは久しぶりだし、チームが頑張って、1日でこんなに変えてくれて、本当にチームのおかげだ。2回目のセーフティカー後のリスタートは、トラクションがなかった。ハードタイヤなのでグリップがかからなかった。ピットから出てくるときはタイヤが冷たいので大変で、そのリスタートのターン1では面白いバトルがあったが、その後は最後までペースが良く、勝てて本当に嬉しい。アブダビについては今言うのは難しい、ここ数年いつも強かったが、また強いことを願っている」
シャルル・ルクレール(フェラーリ):2位
「嬉しい。2位でフィニッシュするという事前の予想があったら信じなかった。このトラックはマシンに合わないと思っていたので、マクラーレンと比べて難しい週末になると思っていた。でも終わって見たら逆にポイントを奪うことができたので、最終戦アブダビでバトルをする。デブリなのか縁石なのかわからないが、僕はなるべく縁石を避けてパンクにならないようにしていた。残念ながら、カルロスに起きてしまって、チームにとって大きなポイントを失ったのは致し方ない。でも、チームとして全体的にポジティブな週末だった。(アブダビでのタイトル争いは)なかなか難しい、本当に僅差なので、エキサイティングだ。21ポイント差、何が起きてもおかしくないので全力を尽くす」
オスカー・ピアストリ(マクラーレン):3位
「トリッキーなレースだった。それぞれペースが同じようだったのですごく難しかった。DRSも、オーバーテイクも難しかった。シャルルともバトルをした。表彰台は嬉しいが、もう少し上を目指していた。ランドのペナルティはわからない、コンストラクターズのタイトルは持ち越したので、最終戦、すべてを出し切る。トラックが冷えていたので大変だったし、結果は思ったようにはならなかったが、1年の中で一番面白いトラックで、レースは楽しめた」

チーム別コメント
レッドブル
マックス・フェルスタッペン:1位
「レース全体を通してとても楽しんだ。特に序盤はランドと激しく攻め合った。2番からスタートしてターン1でリードし、タイヤを正しい作動範囲に入れて最大限の力を発揮することができた。マシンの感触は格段によくなり、今日はとても楽しめた。ドライコンディションで勝ててよかった。ドライで優勝してから、かなりのレースが経った。決して退屈なレースではなかったし、リスタートやセーフティカーで対処すべきことがたくさんあったが、そこから学び、首位を維持することができた。カタールで勝てたことをとても誇りに思うし、今週末のパフォーマンスについてはチームを誇りに思う。ここは素晴らしいトラックで、カレンダーの中でもお気に入りのひとつだ。アブダビではセットアップを完璧にして、また素晴らしいレースで今シーズンを締めくくりたい」
セルジオ・ペレス:リタイヤ
「あの時は調子がよさそうで、5位につけ、表彰台争いに加わっていた。その後、タイヤを温めてリスタートの準備をしていたところ、ターン12でスロットルを開いた時に、大幅に加速しすぎてしまった。冷えたタイヤではコントロールできず、基本的にマシンのコントロールを失い、その時点から駆動力も失った。このような結果になってしまい、とても残念だ。今週末はパフォーマンス面でよい兆候がいくつかあったし、今週末はマシンから多くを学び、よい方向性を見つけることができたと思う。今シーズンは僕にとって素晴らしいものではなかったと思う。浮き沈みが多く、いくつか見直すべき点がある。チームとして全員でこの状況に立ち向かい、シーズンを軌道に戻そうとしている。アブダビでそれが実現し、力強い週末になることを願っている」
フェラーリ
シャルル・ルクレール:2位
「今週末は難しい週末になると予想していたので、マクラーレンに少し差をつけた今日のレースの展開に満足している。僕的には運がよかったが、カルロスはパンクで運が悪かった。パンクさえなければ、2位3位でフィニッシュできたかもしれない。チームとしては残念だが、全体的にはここでこれほど競争力を発揮できたのはプラスだ。フェラーリのような象徴的なチームでレースをしていて、マラネロにコンストラクターズタイトルを持ち帰ってシーズンを終えることができたら最高だろう。タイトル獲得に必要なポイントを1週間で獲得するのは簡単ではないが、まだ全ては可能なので、それを達成するために全力を尽くすつもりだ」
カルロス・サインツJr.:6位
「今日のレースの結果にはもちろん満足していない。僕らはよい位置につけていたが、残念ながらパンクしてしまい、タイヤがパンクした状態で1周走らなければならなかった。ピットストップ後、セーフティカーが出動し、この状況で僕らはさらに時間をロスし、重要な順位も最終的に失った。1周ずっとマシンを引きずっていたため、ダメージが残り、マシンの調子が少し悪かったため、最後のスティントは難しかった。とはいえ、なんとか完走できたこと、そしてシャルルの表彰台とともに、重要なポイントを獲得できたことは嬉しい。アブダビのレースの最終周回までチャンピオンシップをかけて戦い、シーズンを最高の形で終えられることを願っている」
マクラーレン
オスカー・ピアストリ:3位
「満足している。レースは楽しかったし、ここはすごいトラックなので、また表彰台に上がれて嬉しい。トラック上ではよいバトルもあったが、上位のマシンのペースが似通っているようで、チャレンジングだった。DRSに入るのも大変だったし、その後もDRSに入ってからオーバーテイクまでが遠かったが、それでも楽しかった。セーフティカーのタイミングが悪かっただけだが、それがレースだ。来週は全力を尽くして(コンストラクターズチャンピオンシップで)優勝を決めたい。エキサイティングなレースになるだろう」
ランド・ノリス:10位
「チームは今日、僕に最高のマシンを与えてくれた。最速だった。だからカタールで最大限のポイントを獲得できなかったのは残念だ。イエローフラッグのルールは知っているが、それを見逃した。そのことを受け入れなくてはならない。チームには謝罪するしかない。あと1週間ある。他の週末と同じ気持ち、つまり、勝ちたいという気持ちででアブダビに向かう」
メルセデス
ジョージ・ラッセル:4位
「週末を通して僕らのペースはとてもよかったのに、今日はペースがなかったため、とても奇妙なレースだった。全体的に、僕のレースはよくなかった。スタートが悪く、その後もペースが悪く、レースの最後にはペナルティを受けた。結局、ハードタイヤで思ったほどのペースが出ず、周りのマシンと比べて速さが足りなかった。マックスとランドはスタートで僕を追い越したが、僕は再び彼らに追いつくだけのスピードがなかった。ピットストップ後も、順位を取り戻すためになんとか追い抜こうと苦労した。金曜日と昨日は一日中マシンが素晴らしかったので、今日のペースがどこにいったのかを理解する必要がある。ルイスも僕もスタートが悪く、その理由はある程度わかっているが、スプリントで示したパフォーマンスをどうやって失ったのかを完全に理解する必要がある。最終的には、0.2秒の差を手に入れるか失うかで、トップランナーから6位や7位に転落してしまうことがわかると思う。だから、来週のアブダビでは、昨日のマシンやラスベガスのマシンになると期待している。チームとして一緒にもっとよい週末を過ごせたら素晴らしいだろう」
ルイス・ハミルトン:12位
「全体的に、僕にとってかなり悪いレースだったが、こういうことは起きるものだ。スタートは僕のミスで、ピットイン中にペナルティを受けた。その後、不運にもパンクし、ピットレーンでスピード違反を犯したのも僕のせいだった。セットアップでフロントウィングが足りなかったせいで、今日はマシンがかなりアンダーステアだった。全力を尽くしたが、最初からすべてが下り坂だった。このレース週末は最高ではなかったが、来週はもう少しよい成績を出せるトラックが残ってるし、もっとよい結果になることを願っている。最近のレースが、チームとして一緒に成し遂げた素晴らしいこと全てに影響を与えることはない。レースは感情のジェットコースターのようなもので、人生で素晴らしいレースもあれば、悪いレースもあった。結局のところ、どう転ぶかではなく、どう立ち直るかが大事なので、来週また頑張るつもりだ」
アルピーヌ
ピエール・ガスリー:5位
「今日は5位で終えることができ、信じられないレースだった。チーム全員にとってとても嬉しい。最初からうまくレースをコントロールできたと感じている。厳しいスタートだったが、ケビン(マグヌッセン)についていくペースがあり、彼がピットインしてからは、1周ごとに全力で走った。最後にはセーフティカーが出動し、ハードタイヤに交換して、チェッカーフラッグが振られるまでずっとカルロス(サインツ)を抑えなければならなかった。確かに楽しいレースだったし、マシンの感触もよく、競争力もあり、5位を維持する自信があった。最終戦はコンストラクターズチャンピオンシップ争いになるので、その準備を整えなければならない」
エステバン・オコン:リタイヤ
アストンマーティン
フェルナンド・アロンソ:7位
「7位でフィニッシュし、6ポイントを獲得できたので、僕らにとってとてもよい日曜日だった。マシンは昨日よりも少し強くなったように感じたし、リタイアやペナルティなどの展開をうまく利用したが、今夜は正しいタイミングで正しい場所にいた。チームにとってポイントを獲得するよいタイミングなので、この調子をアブダビに持ち込み、好調のままシーズンを終えられることを願っている」
ランス・ストロール:リタイヤ
ザウバー
周冠宇:8位
「何というレース! チーム全員にとって、とても嬉しい。今日は力強いパフォーマンスを発揮することが全てだったが、僕らはそれを実現した。ペースは素晴らしく、トラブルに巻き込まれず、作戦を完璧に実行し、最も重要な場面でオーバーテイクした。関係者全員にとって大きな励みになった。ようやくポイントを獲得できたことは、今シーズン、僕らが示してきたすべてのハードワークと粘り強さに対する大きなご褒美のように感じる。スタート順位と、直面した課題を考えると、この結果はより大きな意味を持つ。素晴らしいレースをしたチームに拍手を送る」
ヴァルテリ・ボタス:11位
ハース
ケビン・マグヌッセン:9位
「セーフティカー出動は本当に残念だ。そのせいで今日が台無しになった。レースは順調に進んでいて、レーズ序盤はよかったので、セーフティカーが出動しなければよかったのにと思う。本当にひどい結果になってしまった。まだレースがひとつ残っているので、全力を尽くして臨むつもりだ」
ニコ・ヒュルケンベルグ:リタイヤ
RB
角田裕毅:13位
「今日はタフなレースになった。スタートは良かったし、順位を上げる絶好のチャンスだと思っていたが、その後はペースが上がらず順位を落としてしまった。何がうまくいかなかったのかを理解するために、チーム一丸となってデータを確認し、今後のために学んでいきたい。来週はアブダビだ。今、僕たちはリセットする必要がある。シーズン最後のレースウィークにベストを尽くして臨みたい」
リアム・ローソン:14位
「今日は、ライバルチームと戦うには速さが足りなかった。最初のセーフティカー後のリスタートで、ボタスをオーバーテイクしようとしてスピンしてしまった。タイヤの温度が足りず、マシンのコントロールを失ってしまい、接触しないように必死に努力した。その後、集団に追いつき、ペースは悪くなかったが、順位を落としてしまった。レース終盤にはバランスの問題も出てきた。昨年もここで苦戦したし、タフなレースだった。今シーズンは大きな進歩を遂げたが、まだやるべきことがある。結局、ライバルたちに多くのポイントを奪われてしまった。アブダビではそのポイントを懸けて戦うつもりだ」
ウィリアムズ
アレックス・アルボン:15位
「難しい一日だった。レースの大半は後方で無人地帯のような状態だったので、ペースに苦しんでいた。セーフティカーのおかげでレースは面白くなり、その機会を利用してソフトタイヤに交換した。楽観的な賭けだったが、ペースがあったので賭ける価値はあった。セーフティカーがリスタートするたびに、最初の1周だけがオーバーテイクできるとわかっていたので、順位を上げてしばらくポイント圏内にいた。セーフティカーがもう1回出動することを期待していたが、実現しなかったので、タイヤがかなり劣化し始めた。10周の間はペースはよかったが、結局のところ速さが足りなかった」
フランコ・コラピント:リタイヤ
-Source: f1newsjp.com
-Source: The Official Formula 1 Website