ハミルトン、ラッセル、サインツ:2024年F1ラスベガスGP

決勝トップ3のインタビューコメント
インタビュアーはジェンソン・バトンとテリー・クルーズ(元アメフト選手、俳優)。

ジョージ・ラッセル(メルセデス):1位
「数時間後に飛行機に乗る予定だったが、絶対にその飛行機には乗らない。チーム全員で楽しむつもりだ。ラスベガスは本当にクレイジーな場所だ。ポールポジションを獲得、圧倒的な週末、ルイスとの1-2フィニッシュ。何かが起こるのをただ待っていた。ポールポジションを獲得したこれまでの2回は雨や赤旗のクレイジーなレースだった。でも今は本当に嬉しい」

ルイス・ハミルトン(メルセデス):2位
「まずはチャンピオンシップを獲得したマックスに心からおめでとうと言わなくてはならない。昨日の仕事をきちんとこなしていれば、今日は楽勝だっただろう。でも、10番から追い上げるのは楽しかった。なぜマシンがあんなに速かったのかはわからないが、これまでで最高の感触だった。次の数戦でマシンがあの調子で走れば、上位のドライバーたちに挑戦できるだろう」

カルロス・サインツJr.(フェラーリ):3位
「ちょっとショックだった。ミディアムタイヤは8、9周持ちこたえたが、そこからはダメージを最低限に抑える必要があった。今日はそれができなかった。このレースはよいショーだったし、将来またここに戻ってくるのが楽しみだ」

マックス・フェルスタッペン、4年連続4回目のF1ワールドチャンピオン:2024年F1ラスベガスGP

F1ラスベガスGP決勝レースで4年連続4回目のワールドチャンピオンを獲得したマックス・フェルスタッペンに、ジェンソン・バトンとテリー・クルーズ(元アメフト選手、俳優)がインタビュー。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「長いシーズンだった。出だしは順調だったし、全員を誇りに思わなくてはならない。4 度のワールドチャンピオンとしてここに立つなんて、ありえないと思っていた。ある意味ホッとしているし、とても誇りに思っている。新しいコンセプトで順調にスタートを切った。4度目のチャンピオンになるなんて、本当に信じられない。とてもチャレンジングなシーズンだった。冷静でなければならなかったし、ある意味では昨シーズンの方がまだ好きだが、今シーズンは多くのことを学んだし、チームとしてどう対処したかをとても誇りに思っている」

2024年F1ラスベガスGPスタート

チーム別コメント

メルセデス

ジョージ・ラッセル:1位
「ラスベガスで勝つのは、信じられない気分だ! チームには本当に感謝しているし、勝つことができてチームのために喜んでいる。ずっとペースはよく、安心して先頭を走っていた。セーフティカーなど何かが起こるかもしれないと常に思っていたが、レース全体を通して何も起きなかった。ポールポジションを獲得し、ほぼすべての周回で先頭を走り、1-2フィニッシュを飾った、ほぼ完璧な週末だった。ルイスと一緒に表彰台に上がれたのは素晴らしかった。彼は素晴らしいレースをし、10位から追い上げた。これ以上のことは望めない。今夜ここから飛行機に乗るはずだったが、今はもうあり得ない!チームとして今夜を楽しむつもりだ。みんながそれに値する。そのあと月曜日にはデータを調べて、今週末なぜ僕らが速かったのかを腰を据えて理解するつもりだ。それが、シーズン最後の2戦となるカタールとアブダビに向けて役立つことを願っている。最後に、マックスの4度目のタイトル獲得を祝福したい。彼はチャンピオンにふさわしく、1年を通して信じられないほどのレベルで走り続け、2025年に僕ら全員が追いかけるドライバーだ」

ルイス・ハミルトン:2位
「チームのために本当に嬉しい。今週末、1-2フィニッシュを果たしたのは、全員による並外れたパフォーマンスだった。マシンは最初から最後まで力強く、本当に楽しくレースができた。先頭までの距離が長かったので、ずっと順位を上げていったのは素晴らしい気分だった! 昨日の予選で本来の順位になっていたら優勝できたと思うので、少しほろ苦い気持ちだ。とはいえ、レース前は今日2位でフィニッシュできるとは思っていなかったので、とても嬉しい。素晴らしい走りで優勝したジョージ、おめでとう。今日タイトルを獲得したマックスにもおめでとう。彼は1年間素晴らしい仕事をしてきたので、チャンピオンにふさわしい」

フェラーリ

カルロス・サインツJr.:3位
「今日のメルセデスのペースを考えると、チームのポイントを最大化したと思うし、僕の2回目のピットストップでピットインするときの誤解がなかったとしても、ルイスの前に出ることはできなかったと思う。フリー走行から、もっと競争力があると期待していたが、今日はグレイニングでかなり苦労した。次のレースでも戦い続け、コンストラクターズタイトル争いを最後までオープンにしておくつもりだ。次はカタールだ」

シャルル・ルクレール:4位
「今日はスタートした順位でレースをフィニッシュしたので、それほどエキサイティングではなかったが、細かく見れば、かなり波乱に富んだレースだった。残念ながら、ミディアムタイヤでの最初のスティントでフロントタイヤが劣化してしまったが、その後、ミディアムより機能したハードタイヤで挽回することができた。マックス(フェルスタッペン)に心からおめでとう。彼はこのチャンピオンシップタイトルにふさわしい。彼は素晴らしいシーズンを送り、常に最大限の結果を残してきたが、それが実を結んだ。これは来年さらに強くなるモチベーションとなる。できれば彼にもっとプレッシャーをかけたいものだ。残り2戦で激しく攻め、マクラーレンより上位でシーズンを終えられるように頑張るつもりだ」

レッドブル

マックス・フェルスタッペン:5位
「今日ここでチャンピオンシップ優勝を決めたことは信じられないほどで、とても誇りに思う。今年は本当に素晴らしい年だった。チームとして全てに対処できたことが誇らしい。シーズンの出だしは本当に好調だったが、その後は厳しい状況になった。決して諦めるつもりはなく、ほとんどミスを犯さず、できる限り最高の結果を残した。それがタイトルを獲得するために必要なことだ。チームとして団結し、懸命に抵抗し、さらに強くなって戻ってきた。 今シーズン、僕ら全員が力を合わせて成し遂げたことを誇りに思うし、自分自身のことも誇りに思う。今日は落ち着いて、ドライバーをひとりずつオーバーテイクした。粘り強く自分のレースをしようと努力し、それがうまくいった。結局のところ、チャンピオンシップの優勝はどれも違うので、本当に特別で、僕らにとって大きな意味を持っている。特に今、4度目のワールドタイトル獲得を祝うことになり、このチームの一員であることをとても誇りに思う。とてもすてきだ」

セルジオ・ペレス:10位
「マックス、おめでとう。彼は僕が今まで見たドライバーの中で最高のシーズンを送ったと思う。なぜなら、多くの場合、僕らは最高のマシンを持っていなかったが、マックスは多くの週末で違いを生み出したからだ。彼がチームを前進させる方法は、純粋な力だった。僕らが一緒にいた4年間の中で、今年は彼にとって最高の年だったと思う。彼はとてつもなかった。彼が得たすべての成功は称賛に値する。僕にとっては、今日のレースのポジティブな点はペースだったと思うが、残念ながら作戦を間違えたかもしれない。トラックが最悪の状態だったときに最初にハードタイヤでスタートしたからだ。劣化が予想よりもはるかに大きく、残念ながら最初に一番よいタイヤを使ったため、ミディアムタイヤでかなり長いスティントを走らなければならなかった。僕らは目標に近づいていると感じているが、さらに躍進する必要があるし、そこに到達できているようには感じられない。だから、次の週末にはもっと強くなって戻ってきたい」

マクラーレン

ランド・ノリス:6位
「まず、ドライバーズチャンピオンシップで優勝したマックスに心からおめでとう。彼はそれに値した。彼は年間を通じて誰よりもよい走りをして、めったにミスを犯さない。だから、今回も結果を残したことにおめでとう。今日に関しては、まずまずのレースだったが、マシンにペースがなく、難しくてチャレンジングなコンディションだった。僕らの週末ではなかった。とても苦労した。今後に向けてマシンを改善しなければならない点が明らかにたくさんある。次は来週末に目を向け、ラスベガスよりも僕らのマシンに合うサーキットであるカタールでさらに強くなって戻ってくる。僕らは、この最後の2戦に焦点を合わせている」

オスカー・ピアストリ:7位
「とても難しい夜だった。タイヤに苦労したので、調べるべきことがいくつかある。フィニッシュ順位よりもはるかに上位を期待していたとは思わないが、(上位との)差は少し残念だった。ポイントはまずまずで、次の2戦はもう少し楽しいものにしたい。最後に、ドライバーズチャンピオンシップで優勝したマックスにおめでとう。彼は1年を通してうまく戦ったし、この4度目のチャンピオンシップにふさわしい」

ハース

ニコ・ヒュルケンベルグ:8位
「とても嬉しい。5番目に強いチームとして、今日は8位が最高だったと思う。クリーンなレースで、うまくこなせた。予想通り、タイヤ、特にフロントタイヤのグレイニングでとても難しかった。そのせいで全員が忙しくしていたが、そこから抜け出して主なライバルに少し差をつけ、それがうまくいった。ペースもまずまずだった」

ケビン・マグヌッセン:12位

RB

角田裕毅:9位
「今日は簡単なレースではなかったが、僕らは全てを最大化したし、チームとして週末を通して大きな前進を遂げたと思う。もちろん、今日ポイントを獲得できたことには満足しているが、同時に、コンストラクターズチャンピオンシップで数ポイントを失ったことはとても残念だ。マシンの感触はよく、自信もあったが、特にこのようなサーキットではそれが重要だ。その点と、僕らの見せた力強いレースペースには間違いなく満足している。残り2戦、シーズン終了まで懸命に戦うつもりだし、来週のカタールでのレースが今から楽しみだ。最後に、4度目のワールド・チャンピオンシップ優勝を果たしたマックスに心からおめでとう。彼はこれまで素晴らしい1年を過ごしており、再びワールド・チャンピオンにふさわしい」

リアム・ローソン:16位
「今日は難しいレースだった。最初のスティントはそれほど悪くなく、周りのグループの中にいたが、少なくとも僕らにとっては追い抜くのが本当に難しかった。1ストップで、走行距離を延ばそうとしたが、2回目のスティントを少し延長しすぎて結局はピットインせざるを得ず、下位に後退した。昨日と同じような問題が今日もあったが、それはかなり大きなロスになっている。調査して来週までに解決するつもりだ。今日裕毅がポイントを獲得できてよかった。次の2戦を最大限に活用して、シーズンを力強く締めくくりたい。マックスの4度目のワールドタイトル獲得おめでとう、今年の厳しい戦いの後、彼がチャンピオンになったのは当然だ。彼とチーム全員に本当にふさわしい」

アストンマーティン

フェルナンド・アロンソ:11位
「レース中はマシンのペースがはるかによく、最後の数周までポイント争いをしていたのは嬉しい驚きだった。作戦がよく、ピットストップも速く、全体的にマシンにもやや満足している。しかし、11位では報われない。今夜はポイント獲得に値したと思う。カタールでマシンに戻り、もっとパフォーマンスを見つけるのを楽しみにしている。また、マックス(フェルスタッペン)が4度目のドライバーズチャンピオンシップで優勝したことにおめでとうと言いたい。彼はこのタイトルを獲得するにふさわしい」

ランス・ストロール:15位

ウィリアムズ

フランコ・コラピント:14位
「厳しい週末だった。昨日の予選は感触がとてもよく、どんどん楽になっていったが、ガスリーに近づきすぎた状態でアタックを開始し、最終コーナーでゴタゴタして、残念ながら大きなダメージを負ってしまった。今日はピットレーンでスタートしたところから、少し順位を上げることができ、全体的によい仕事をした。グレイニングが多かったので、タイヤの管理が難しかった。ここ数戦のヒーローだったガレージチームに心から感謝しなければならない。僕が今日レースに出られるよう、彼らは昨日マシン全体を作り直さなければならなかったが、彼らの優秀さには驚かされる。彼らは最高のチームで、とても感謝している。来週のカタールではもっとチャンスがあるとわかっているので、僕らは立ち直るだろう」

アレックス・アルボン:リタイヤ

ザウバー

周冠宇:13位
「今日はよいレースだった。トップ10近くの中段で戦うのは久しぶりだが、今日はようやく本当のチャンスが来たと感じている。特に、前方で大きなドラマが起こらなかったことを考えると、自分たちのペースで最大限の結果を出すことができたと思う。それでも、今週末にいつもの順位に戻れたのは励みになる。一歩前進したし、自信にもなる。次戦はカタールに向かうが、期待が持てそうな状況だ」

ヴァルテリ・ボタス:リタイヤ

アルピーヌ

エステバン・オコン:17位

ピエール・ガスリー:リタイヤ
「今日はチーム全員にとってとても残念だ。昨日の予選でのパフォーマンスとグリッド上位の後で、今日の結果は受け入れるのが難しい。レースが厳しいものになることはわかっていたが、結局、マシンの問題でリタイアを余儀なくされ、本当の実力を発揮することができなかった。このことから学び、来週末のカタールでもこのペースを維持することを目指すつもりだ。まだやるべきことはたくさんあり、より強くなって戻ってくるためにベストを尽くす。マックス(フェルスタッペン) のタイトル獲得おめでとう。彼は今シーズンずっと信じられないほどのレベルで走り続けきたので、この偉業にふさわしい」

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