
F1の元ボス、バーニー・エクレストン(91歳)は、4億ポンド(648億6,800万円*)の海外資産の申告漏れの疑いがあり、詐欺罪で起訴されることになった。
エクレストンに対する起訴は、英国歳入関税庁(HMRC)の調査を受け、英国検察庁(CPS)が11日に許可した。
主任検察官のアンドリュー・ペンヘイルは「CPSは、HMRCからの証拠ファイルを検討し、バーナード・エクレストンがHMRCに対して4億ポンドを超えると思われる海外資産の存在を申告しなかったことに関して、虚偽申告による詐欺罪で起訴することを承認した」と述べた。
「英国検察庁は、この被告人に対する刑事手続きが現在進行中であり、被告人は公正な裁判を受ける権利があることを関係者に喚起する」
「これらの手続きに何らかの不利益をもたらすような報道、論評、情報の共有をオンライン上で行わないことが極めて重要である」
HMRCのサイモン・ヨークは、調査は「複雑かつ世界的」だったと述べた。
「バーナード・エクレストンに対して、虚偽報告による詐欺が認められたことを肯定する」と述べた。
「これは、HMRCの詐欺調査サービスによる複雑かつ世界的な犯罪捜査の結果である」
「この刑事責任は、HMRCから隠蔽されていた4億ポンドを超えるオフショア資産から生じる税負担の予測に関連するものである」
「HMRCは誠実な納税者の味方であり、税金詐欺の疑いがある場合には厳しい措置を取る。我々のメッセージは明確であり、誰も我々の手から逃れられない」
「我々は、いかなる形であれ、訴訟手続きに不利になるようなコメントや情報の共有を控えるよう、人々に注意を促している。これは現在、裁判所の問題になっているので、これ以上コメントすることはない」
この事件は、8月22日ウェストミンスター治安判事裁判所にて最初の審理が行われる予定である。
エクレストンは、2017年にリバティ・メディアが買収するまでF1のCEOを務めており、2020年にF1の名誉職を退任した。
-Source: Sky Sports
*日本時間2022年07月12日19:10 の為替レート:1ポンド=162.170000円
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