ウィリアムズ・レーシングの創設者サー・フランク・ウィリアムズが79歳で逝去。
バーニー・エクレストン(91歳)は、79歳で亡くなったサー・フランク・ウィリアムズを追悼、F1の発展に貢献した彼について「特別な男の一人だった」と語る。
1970年代後半にウィリアムズ・レーシングを設立し、1986年の交通事故で車椅子生活をしていたウィリアムズは、スター・エンジニアであるサー・パトリック・ヘッドとともにオックスフォードシャーを拠点とするチームを立ち上げ、9つのコンストラクターズ・タイトルと7つのドライバーズ・タイトルを獲得し、1980年代から1990年代の大半で、モーターレース界を支配した。
彼は40年以上にわたって114勝を挙げ、F1史上、最も長くチーム代表を務めた人物である。オックスフォードシャー州グローブにある彼の名を冠した組織は、アラン・ジョーンズ、ケケ・ロズベルグ、ネルソン・ピケ、ナイジェル・マンセル、アラン・プロスト、デイモン・ヒル、ジャック・ヴィルヌーヴといったチャンピオン・ドライバーたちによってF1を輝かせた。
クレア・ウィリアムズとフランク・ウィリアムズ
バーニー・エクレストン
40年間にわたりF1を運営する前に、ブラバムチームを所有していたバーニー・エクレストンは "Sportsmail" に「フランクは唯一無二だった」と語った。
「しかし、彼は当時のやり方の重要な一部でもあった。私たちは一緒に座って、一緒に食事をして、F1のために最善のことをしていた」
「彼の娘のクレア(昨年9月、チームがドリルトン・キャピタル社に1億3600万ポンド(206億1,216万円*)で売却される前に、年齢と病気で弱ったフランクの『代理』としてチームを管理していた)が、今朝電話をしてきて、悲しいニュースを知らせてくれた」
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「彼は特別な男のひとりだった。車椅子に縛られ、十分苦しんでいた。クレアに、最期の日々はどうだったのか尋ねた」
「彼女によると、彼は問題なかった、痛みなどなかったし、少なくとも望みうる限り安らかな状態だったという。ありがたいことだ」
「しかし彼はタフな男のひとりでもあった。まともな人間だった。彼とわたしは、いつもとてもよい関係だった。彼に金を貸したこともあったな。契約などなかった。我々の間では必要なかった。彼はどんな取り決めも守った。彼は本当の友人だった」
「昨日、ロン・デニス(マクラーレンの元チーム代表)が電話をかけてきて、思い出話をした。F1を今ある姿にしてくれた人々がいるんだ」
フランク・ウィリアムズとケケ・ロズベルグ
ルイス・ハミルトンとフランク・ウィリアムズ
現在のF1最高責任者ステファノ・ドメニカリは「フランクは、人生で最も難しい挑戦を乗り越え、勝つために日々戦ってきた、F1における本当の巨人だった」と述べた。
「我々は、F1ファミリーの中でも、特に愛され、尊敬されていたメンバーを失った。惜しい人を亡くした。彼の素晴らしい業績と個性は、F1に永遠に刻まれるだろう」
ウィリアムズのドライバー、ジョージ・ラッセルも「サー・フランクは本当に素晴らしい人だった。一緒に笑い合ったことを忘れないだろう。彼は上司というよりも、ウィリアムズ・レーシング・ファミリーに加わったすべての人たち、その他多くの人たちにとって、指導者であり友人だった」と敬意を表した。
-Source: MailOnline
フランク・ウイリアムズ逝去に際して各F1チームのツイート
*日本時間2021年11月29日09:40 の為替レート:1ポンド=151.560000円