アレックス・アルボンとクリスチャン・ホーナー(レッドブル)

レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーによると、レッドブルはウィリアムズに移籍するアレックス・アルボンの2023年契約オプションがあるので、将来的にレッドブルに戻る可能性があるという。

ウィリアムズはここ数ヶ月、レッドブルのリザーブ・ドライバーであるアルボンを、ニコラス・ラティフィとともに来年からチームに迎え入れることについて、レッドブルと協議を重ねてきた。

メルセデスは、自分たちのパワーユニットを搭載するチームにライバルの若手ドライバーが配置されることを嫌がったので、レッドブルは、契約期間が1年残っているアルボンをプログラムから外すことに合意した。

しかし興味深いことに、アルボンの移籍発表後、レッドブルは、アルボンを放出する一方で「将来のオプションを含めた彼との関係を維持する」と述べた。

クリスチャン・ホーナー(レッドブルF1チーム代表)

クリスチャン・ホーナー

「これは、我々がアレックスと良好な関係にあること、彼がレッドブルとのつながりを維持していること、そして2023年に彼のサービスが必要になった場合、我々がオプションを持つことを意味している」

「彼は、来年末に事実上契約が切れる状態だったので、基本的にはそのプロセスを早め、彼の将来のオプションを確保した」

今シーズン、アルボンはレッドブルの重要な戦力となっており、長時間にわたってシミュレータで作業を行い、今年のマシンだけでなく来年のマシンの開発にも貢献してきた。ホーナーは彼の離脱を惜しみつつも、レッドブルがその空白を埋めることができると考えている。

「彼は舞台裏で素晴らしい仕事をしており、来年のマシンにも深く関わってきた」

「彼はウィリアムズとの契約にサインした後、すぐにシミュレーターに戻り、夜遅くまで仕事をした」

「今から年末にかけて、彼には頑張ってもらうことになるだろう。彼がシミュレーションに費やした時間は膨大なものだったが、それはすべて、我々が今年トラックで達成しようとしていることの一部であり、またそれを補うものだ」

「わたしが感銘を受けたのは、彼が昨年のアブダビの後に知らされたときから、その役割を受け入れていたことた。だからこそ、我々が彼のF1復帰を特に強く望んだ理由のひとつだ」

「来年は彼のインプットがなくなって寂しいが、ユーリ・ビップスとリアム・ローソンが素晴らしい仕事をしてくれている。また、セバスチャン・ブエミとの契約も残っているし、ジェイク・デニスも素晴らしい仕事をしてくれている。だから、シミュレーション・チームには強さと深みがある」

-Source: The Official Formula 1 Website