セーフティカー先導でセーフティカー先導:2021年F1ベルギーGP

FIAのジャン・トッド会長は、先週末に開催されたベルギーGPの結果を受けて、レースが最低2周した時点でポイントを付与することを含むF1規約の見直しを行うことを発表した。

スパ・フランコルシャンのレースではレッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝者となったが、実際のレースはセーフティカー先導で2周行われたあと、降りやまない大雨のため赤旗中断の決定が下された。フェルスタッペンを含む上位10人のドライバーには、規約に従いハーフ・ポイントが与えられた。

しかし、スパでのポイント配分に疑問を持つドライバーもおり、ジャン・トッドFIA会長は、この件を次回のF1委員会で再検討すると述べた。

トッドは「今年のベルギーGPは、FIAフォーミュラワン・ワールドチャンピオンシップに途方もない難問を突きつけた。天気予報で予想されていた雲の切れ目が1日中現れず、夕方に小さな切れ目が現れたのでレースをスタートしようとしたが、コンディションがすぐに再び悪化した」と述べた。

「したがって、マシン後方の水しぶきによって視界が悪くなり、ドライバー、マーシャル、そして雨の中何時間も待っていてくれた勇敢な観客にとって、十分に安全な状態でレースを行うことができなかった。観客に対しては非常に申し訳なく思う」

「FIAスチュワードは、国際競技規約の規定に基づき、時間を稼ぐため、つまりファンにF1レースを提供する可能性を高めるために、競技を中断した。こういった努力にもかかわらず、セーフティカー先導後もレースをスタートすることができなかったが、既存の規約は正しく適用されていた」


「FIAは、F1およびチームと協力し、将来に向けて何を学び、何を改善すべきか、規約を慎重に再検討する。ポイント配分の話題を含めた調査結果は、10月5日に開催される次回のF1委員会の議題に追加されるだろう」

このベルギーGPではフェルスタッペンが優勝し、12.5ポイントが与えられ、ドライバーズ順位で首位のルイス・ハミルトンは3位だったので、ふたりの差は3ポイントとなった。2位はウィリアムズのジョージ・ラッセルだった。

-Source: The Official Formula 1 Website