8. アルファタウリAT03

強み:低速コーナーでのパフォーマンスは悪くない。機械的グリップ(メカニカルグリップ)のおかげで、(予選で「ベスト・オブ・ザ・レスト」になった)モナコやバクーのようなトラックではまずまずの活躍ができる。ホンダ製パワーユニットはパワフルで信頼性が高い。

弱点:空力学的競争力は、過去2シーズンのマシンに及ばない。特にフロントの高速ダウンフォースに欠け、セットアップのスイートスポットを見つけるのが難しい。フランスまでの開発不足もあり、次第にグリッド順位を下げている。

アルファタウリはフランスに大規模なアップデートを持ち込んだが、無得点レースは止まらず、結局5戦連続無得点が続いている
アルファタウリはフランスに大規模なアップデートを持ち込んだが、無得点レースは止まらず、結局5戦連続無得点が続いている。

9. アストンマーティンAMR22

強み:スペインで大きなアップデートを受けた後、マシンには明るい見通しが垣間見えた。短期間はQ3下位で予選を通過したが、特にモントリオールでは、作戦上の問題がこれを覆い隠した。ハンガリーで導入された新しい高ダウンフォースウィングは非常に有効である。

弱点:当初のマシンは、ダウンフォースがかなり不足しており、ポーポイズ現象に大きく影響を受けた。レッドブルのようなアップグレードで改善されたが、シルバーストンでのさらなるアップグレード以来、チームは間違った方向に進んだようで、Q1脱出に苦労している。

アストンマーティンは、ルールの解釈によりユニークなリアウィングを生み出した
アストンマーティンは、ルールの解釈によりユニークなリアウィングを生み出した。

10. ウィリアムズFW44

強み:シルバーストンでの広範囲の空力学的アップグレード以降、高速コーナーでのパフォーマンスが向上した。オーストリアでは、それまでの平均よりも1%速いタイムで予選を通過した。タイヤを素早く温められるので、特にウェット/混合トラックコンディションで役に立つ。

弱点:当初のゼロサイドポッドのコンセプトは機能しなかった。ダウンフォースに欠け、バランスが悪く、機械的な側面でもさらなる制限が生まれた。空力学的アップグレードを最大限活用するためには、マシンの乗り心地を改善する必要がある。

ウィリアムズは、最近のアップデートでよりオーソドックスなサイドポッド設計を選んだ
ウィリアムズは、最近のアップデートでよりオーソドックスなサイドポッド設計を選んだ。

2022年全F1マシンの強みと弱みを評価
レッドブル フェラーリ メルセデス | アルピーヌ マクラーレン アルファロメオ ハース | アルファタウリ アストンマーティン ウィリアムズ
-Source: The Official Formula 1 Website


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