F1技術解説：2022年全F1マシンの強みと弱みを評価アルピーヌマクラーレンアルファロメオハース : F1通信jp

4. アルピーヌA522

強み：空力学的プラットフォームが堅実なので、バランスを崩すことなくダウンフォースを安定して向上させることができることが証明されている。それはコーナースピードの広い範囲でも対応できている。新開発のスプリットターボPUも十分にパワフルなのは証明されており、信頼性は完璧とは言えないが、この点ではフェラーリより優れている。レースではタイヤの使い方がうまい。

弱点：トップ3チームに比べると、究極のダウンフォースに欠ける。特にアロンソのマシンの信頼性が低い。

アルピーヌは、シルバーストンに形状を変えたサイドポッドと新しいフロアを持ち込んだ。

5. マクラーレンMCL36

強み：低ダウンフォースのトラックでは、旧マシンと同様に空力学的効率がよさそうに見える。他チームよりもポーポイズ現象の影響を受けにくい。タイヤを温めるのが非常にうまいので、それが問題になるサーキットでは予選に役立つし、モナコなどでは空力学的に弱いフロントエンドを隠すことができる。

弱点：ブレーキングとコーナー進入の両方、特に低速コーナーではフロントエンドが弱い。レーススティントでのタイヤの使い方もあまりよくない。燃料満載と中古タイヤで凡庸に見える。操縦するのが難しく、あまり一貫性がない。

マクラーレンのMCL36は低ダウンフォース領域で有効だが、弱いフロントエンドによってマシンが制限されている。

6. アルファロメオC42

強み：マイアミとバルセロナという対照的な環境で「ベスト・オブ・ザ・レスト」になることができる、かなり万能なマシン。フェラーリ製パワーユニットを搭載しているため、中団チーム内ではパフォーマンス的に優位に立つことができる。当初はライバルに対して重量的なアドバンテージがあった。

弱点：その同じフェラーリ製パワーユニットのおかげで、信頼性の課題がある。また、フリー走行中にチームのオペレーションにより、トラック走行時間を失い、しばしば週末全体に影響することがある。他チームが開発を縮小するなか、開発に重点を置いている。

信頼性がおそらくアルファロメオC42のポテンシャルに影を落としている。

7. ハースVF-22

強み：フェラーリ製パワーユニットと高速でのダウンフォース性能により、時おり中団で最速のマシンになることがある。

弱点：高速コーナーよりも低速コーナーが弱く、ハンガリーまではパフォーマンス開発がほぼゼロだったので、やや後退した。

ハースは大規模なアップグレードの一環として、ハンガリーにスカラップ（波形）型サイドポッドを持ち込んだ。

2022年全F1マシンの強みと弱みを評価
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