2022年F1ベルギーGPスタート

8月28日、スパ・フランコルシャンで開催された2022年F1シーズン14戦目、ベルギーGPのチーム分析（チャンピオンシップ順）

レッドブル
マックス・フェルスタッペン：1位
セルジオ・ペレス：2位
フェルスタッペンは、パワーユニット交換ペナルティによりグリッド14番からスタートしたが、今シーズン9回目、通算29回目の優勝を果たした。最速ラップタイムも記録し、ペレスとの差は93ポイントとなった。フェルスタッペンはソフトタイヤでスタートし、2周目が終わって8位、10周目が終わって3位になり、12周目までに先頭に立った。ペレスはミディアム・タイヤでフロントローからスタートしたが、スタートで出遅れた。レッドブルはフェラーリとの差を118ポイントとした。今シーズン、1-2フィニッシュは4回目。

フェラーリ
カルロス・サインツJr.：3位
シャルル・ルクレール：6位
サインツは、フェルスタッペンのペナルティによりポール・ポジションからスタートし、今季7回目の表彰台に立った。ルクレールはペナルティにより15番からスタートし、5位でフィニッシュしたが、ピットレーン速度超過でペナルティを受け、6位に後退した。3ストップ作戦で、1回目は廃棄したバイザーストリップがフロント・ブレーキダクトにはさまり、ブレーキがオーバーヒートしたためのピットインだった。最後のピットインは、最速ラップタイムを狙ったものだったが、失敗した。彼は総合3位、フェルスタッペンとの差は98ポイントとなった。

メルセデス
ジョージ・ラッセル：4位
ルイス・ハミルトン：リタイヤ
ハミルトンは4番スタートで、1周目アルピーヌのアロンソと2位争いをしているなかで接触して飛ばされ、マシンの水圧低下のため今シーズン初のリタイヤとなった。彼は、自身のミスを認めた。最初、医療センターへ行くことを拒否したため、警告を受けた。ラッセルは5番スタートで、長い中間スティントを走り、サインツとの差を1周あたり1秒ずつ縮めたが、タイヤがパフォーマンスを失った。

アルピーヌ
フェルナンド・アロンソ：5位
エステバン・オコン：7位
ルノー所有のチームは4戦連続で2台ともトップ10フィニッシュし、今シーズン最大のポイントを獲得してマクラーレンとの差を20ポイントとした。アロンソは3番スタートで、最初のコーナーで2位になったが、ハミルトンと接触した。6位でフィニッシュしたが、ルクレールのペナルティにより5位となった。オコンはペナルティにより16番スタートで、2度も2台同時オーバーテイクを見せた。そのうちの1回は、終盤のベッテルとガスリーだった。

マクラーレン
ランド・ノリス：12位
ダニエル・リチャルド：15位
ノリスは17番スタートで、渋滞を抜けるのに苦労したが、グリッド7番のチームメイトに勝った。リチャルドは「このスピードではオーバーテイクはできなかった」とコメントした。両者とも2ストップ作戦だった。

アルファロメオ
周冠宇：14位
ヴァルテリ・ボタス：リタイヤ
ボタスは序盤、スピンするウィリアムズのラティフィを避けようとしてマシンが停止し、33回目の誕生日を祝うことができなかった。2台はパワーユニット交換ペナルティで、ボタスは13番スタート、周は18番スタートだった。

ハース
ケビン・マグヌッセン：16位
ミック・シューマッハ：17位
両ドライバーともミディアムタイヤでスタート。パワーユニットのペナルティのため、マグヌッセンは12番、シューマッハは19番スタートだった。両者ともハードタイヤに交換したあと、ミディアムに戻した。

アルファタウリ
ピエール・ガスリー：9位
角田裕毅：13位
両者ともピットレーンからスタートした。100戦目のガスリーは、8番スタートのはずだったが、スタート直前、電気系統の問題でガレージに戻らざるを得なかった。ガスリーは短い中間スティントと長い最終スティントの賭けに出て、成功した。角田はパワーユニット交換によりピットからスタートし、ハードタイヤで最初の18周を走った。

アストンマーティン
セバスチャン・ベッテル：8位
ランス・ストロール：11位
ベッテルはグリッド順位をふたつ上げ、ストロールはふたつ落とした。ベッテルは2回目のピットストップ後、ガスリーの後ろで合流したが、新しいタイヤをはいたオコンに差を縮められ、ガスリーとともにオーバーテイクされた。

ウィリアムズ
アレックス・アルボン：10位
ニコラス・ラティフィ：18位
6番スタートのアルボンは、5月のマイアミ以来、ウィリアムズをトップ10に入れた。アルボンは、3ストップ作戦を検討したが、2ストップ作戦を守って持ちこたえた。ラティフィは、ボタスとの衝突のあと、フロントウィング交換のためピットインせざるを得ず、2ストップ作戦は台無しになった。

-Source: Reuters.com



2022年F1ベルギーGPコラムとチーム分析