オーストリアで5位になったあと、エステバン・オコンとアルピーヌは地元フランスに向かうが、今週末は大声援を期待できる
オーストリアで5位になったあと、エステバン・オコンとアルピーヌは地元フランスに向かうが、今週末は大声援を期待できる。

3. アルピーヌを応援するフランス

オーストリアで2台ポイント・フィニッシュをしたアルピーヌは、コンストラクターズ・チャンピオンシップ4位争いでマクラーレンと同点に追いついたが、マクラーレンはランド・ノリスがイモラで表彰台に立ったおかげで、上位を維持している。

しかし、勢いはフランスのチームにあるように感じられ、地元レースに臨むアルピーヌは、マクラーレンを抜いて4位になることを目指すだろう。

オーストリアでの結果は、今シーズンこれまで、好調を維持しているエステバン・オコンの見事な5位だけでなく、グリッド最下位から10位になったフェルナンド・アロンソにも支えられた。そして、その1週間前、ポール・リカールに匹敵するシルバーストンでは、アロンソがノリスを抜いて5位になったおかげでアルピーヌはマクラーレンよりも多くのポイントを獲得した。

ル・キャステレでは、フランス人がチームを応援するだろう。そして今シーズンこれまでのオコンとアロンソのパフォーマンスは、アルピーヌが地元レースを楽観視する多くの理由を提供している。



シルバーストンとオーストリアでトップ10フィニッシュを果たしたミック・シューマッハは、最近のレースで好調である
シルバーストンとオーストリアでトップ10フィニッシュを果たしたミック・シューマッハは、最近のレースで好調である。

4. シューマッハ、絶好調

今週は勢いがキーワードのようだが、ミック・シューマッハも勢いに乗っているドライバーのひとりである。この若いドイツ人ドライバーはここ数週間で本来の力を見せており、マックス・フェルスタッペンとのスリリングなバトルもあったシルバーストンでは8位となり、31戦目にして初ポイントを獲得し、オーストリアではさらに上位の6位となりポイントを追加した。

レッドブル・リンクで、初めてトップ6になったシューマッハは、ハースの連続2台ポイントにも貢献し、チームはイギリスGP前は9位だったコンストラクターズ・チャンピオンシップで7位まで巻き返した。そして、チームは、この2戦はラッキーな結果というより、今シーズンのハースが見せてきたポテンシャルの見返りのように感じている。

さらに忘れてならないのは、ポール・リカールは、シューマッハが昨年初めてQ2に進出した場所だったことだ。確かに彼は15位以内に入っていたQ1でクラッシュしたが、その後の赤旗のため、Q2に進出できたが、走ることはできなかった。しかし、2021年のハースは相対的にペース不足だったにもかかわらず、競争力のある走りだった。だから、明らかに自信をつけつつある2020年のF2チャンピオンが、この好調を継続する可能性は十分にある。

ダニエル・リチャルドは、2023年もマクラーレンに残留する意向を示している
ダニエル・リチャルドは、2023年もマクラーレンに残留する意向を示している。

5. ドライバーのシリー・シーズンが展開

F1パドックがオーストリアを離れるために荷造りし、フランスでの準備を進める間に、マクラーレンは多くのことが起きている。インディカーのスター、コルトン・ハータが、先週ポルティマンでチームのために2021年F1マシンでテストをして、そのテストが終わるとすぐに、インディカーのディフェンディング・チャンピオンであるアレックス・パロウと広範囲のレーシング・プログラムについて契約することを発表した。

パロウとは、まだ契約上の問題が残っており、彼がどのレースに参戦するかも明確ではないが、この発表では、彼がいずれ再び2021年マシンをテストするとも述べていた。これらすべてが、ダニエル・リチャルドの将来に関する憶測を高めている。

リチャルドは、2023年末まで万全の契約を結んでいるので、移籍しないと明言している。しかし、彼もチームも、今シーズンこれまでの成り行きに満足していないことは周知の事実である。

このような憶測は、他のシートや移籍の可能性に注目を集めるだけだ。元チャンピオンのアロンソやセバスチャン・ベッテルは、いずれも将来の計画を明らかにしていないので、厳密にいうと6チームのシートが未定なのだ。


2022年F1フランスGP前の話題:フェラーリ、メルセデス |  アルピーヌ、シューマッハ、リチャルド
-Source: The Official Formula 1 Website



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