サインツ、フェルスタッペンをオーバーテイク:2023年F1シンガポールGP

9月17日、マリーナベイで開催された2023年F1シーズン15戦目、シンガポールGPのチーム分析(チャンピオンシップ順)

レッドブル
マックス・フェルスタッペン:5位
セルジオ・ペレス:8位

レッドブルは15連勝、フェルスタッペンは10連勝で途切れた。フェルスタッペンは11番からハードタイヤでスタート、昨年の優勝者ペレスは250回目のレースを13番からスタートした。両者ともセーフティカーが出動したときに走り続け、その後ペレスは40周目、フェルスタッペンは41周目にピットインしてミディアムに交換した。ペレスは、終盤ウィリアムズのアルボンと衝突し、5秒ペナルティを受けた。フェルスタッペンはペレスとの差を151ポイントに広げた。

メルセデス
ルイス・ハミルトン:3位
ジョージ・ラッセル:16位

ハミルトンは通算196回目の表彰台に立ち、チャンピオンシップ3位に浮上した。ラッセルはフロントローからスタートしたが、ターン1でソフトタイヤを使うフェラーリのルクレールに抜かれた。ラッセルとハミルトンは、バーチャルセーフティカー中、残り18周目にピットインして新しいミディアムに交換し、ラッセルは3位を走行中、ノリスを抜こうとして最終周回にクラッシュした。ハミルトンは1周目にコース外を走り順位を2つ上げたため、5周目までにラッセルとノリスにそれぞれ先に行かせ順位を返した。

フェラーリ
カルロス・サインツJr.:1位
シャルル・ルクレール:4位

サインツは2戦連続でポールポジションからミディアムでスタート、ルクレールはグリッド3番からスタートし、ソフトタイヤを使って、スタートでラッセルを抜き2位になった。その後サインツはレースをコントロールし、最後はノリスをDRSの範囲内にとどめてラッセルを阻止した。ルクレールのレースは、基本的に最初から犠牲にされ、セーフティカー出動中のダブルスタック・ピットストップでは、渋滞のために順位を落とした。この優勝は、チーム代表フレデリック・ヴァスールの下での初優勝だった。

アストンマーティン
フェルナンド・アロンソ:15位
ランス・ストロール:欠場

ストロールが予選での大クラッシュを受けて欠場し、グリッド7番のアロンソは、アストンマーティンの唯一のドライバーとして出走した。アロンソは、セーフティカー出動中、ピット入口で白線を越え、5秒ペナルティを受けた。彼は45周目のヴァーチャルセーフティカー中にペナルティを消化したが、ピットストップでリアジャッキが適切に作動せず、17位で合流した。アストンマーティンは、今シーズン初めて無得点のレースだった。

マクラーレン
ランド・ノリス:2位
オスカー・ピアストリ:7位

ノリスはマシンの大幅アップグレードを受けて4番スタート、ピアストリは、ストロールのクラッシュに巻き込まれ17番スタートだった。ノリスは、元チームメイトのサインツが確実に射程内に留まるように減速したことに助けられてDRSを使い、緊迫した終盤の周回で追いかけてくるメルセデスを抑えた。2位はこの6戦で3回目。

アルピーヌ
ピエール・ガスリー:6位
エステバン・オコン:リタイヤ

27歳の誕生日だったオコンは、8番からスタートしたが祝うべきことがほとんどなかった。43周目、6位走行中、おそらくギアボックスのトラブルによりターン2でリタイヤした。ガスリーはグリッド12番から順位を上げた。セーフティカー出動中、20周目にマシンがピットでダブルスタックとなった。ガスリーは、残り5周でフェルスタッペンに抜かれたが、ラッセルのクラッシュにより順位をひとつ上げた。

ウィリアムズ
アレックス・アルボン:11位
ローガン・サージェント:14位

サージェントは、壁に衝突して、破片と壊れたフロントウィングを落とし、セーフティカーのきっかけを作った。ピットまで戻ってレースを続けたが、終盤タイヤ摩耗に苦しんだ。アルボンは8位でフィニッシュしたかもしれないが、ペレスとの接触でポイント圏外になった。

ハース
ケビン・マグヌッセン:10位
ニコ・ヒュルケンベルグ:13位

6番スタートのマグヌッセンは、7月のオーストリアのスプリント以来ハースの初ポイントを獲得した。彼はセーフティカー出動中、20周目にピットインしてハードに交換、44周目にソフトに交換した。ラッセルのクラッシュにより10位になった。ヒュルケンベルグは20周目、マグヌッセンの後ろでピットインして順位を落とし、15位で合流した。

アルファロメオ
周冠宇:12位
ヴァルテリ・ボタス:リタイヤ

周は、前夜のマシン変更のあとピットレーンからスタートし、2周目にピットインしてハードに交換した。セーフティカーが彼の作戦を台無しにしたので、ミディアムに交換した。ボタスは予防措置として停止せざるを得ず、リタイヤした。

アルファタウリ
リアム・ローソン:9位
角田裕毅:リタイヤ

負傷したダニエル・リチャルドの代役を務めたローソンが初ポイントを獲得し、チームにとって今季ここまでの最高得点となった。角田は1周目、接触後サイドポッドと冷却システムの破損によりリタイヤした。

-Source: Reuters.com