2022年F1ハンガリーGPスタート

7月31日、ブダペストのハンガロリンクで開催された2022年F1シーズン13戦目、ハンガリーGPのチーム分析(チャンピオンシップ順)

レッドブル
マックス・フェルスタッペン:1位
セルジオ・ペレス:5位

フェルスタッペンは、予選Q3でパワーユニット問題があり、今シーズン最も下位のグリッド順位となる10番から、ソフトタイヤでスタートした。ハードタイヤでスタートする予定だったが、グリッド上で作戦を変更した。フェルスタッペンはルクレールから首位を奪い、360度スピンをしたが立ち直り、13戦で8勝目、通算28勝目を挙げた。今や2位との差は80ポイント差。11番スタートのペレスは、ここぞというときにフェルスタッペンに順位を譲った。レッドブルは、あと数周あればペレスも表彰台に上がっていたと感じた。チームはフェラーリとの差を97ポイントに広げた。

フェラーリ
カルロス・サインツJr.:4位
シャルル・ルクレール:6位

ルクレールはミディアムタイヤでグリッド3番、サインツは2番からスタート。サインツはスタートでラッセルを抜くことができなかった。最初のピットストップ後もラッセルの後ろで合流した。ルクレールが短時間先頭を走ったが、ピットインしたあと、サインツの前で合流した。ルクレールは31周目、ラッセルを抜いて首位に立ったが、40周目にピットインしてハードタイヤに交換、これが彼のレースを台無しにした。55周目に3回目のピットストップを行い、ソフトタイヤに交換したため、3位から6位に後退した。ハミルトンが残り7周で3位のサインツを抜いた。

メルセデス
ルイス・ハミルトン:2位
ジョージ・ラッセル:3位

ラッセルはF1キャリア初のポール・ポジションからスタート。ハミルトンは7番スタートだった。ラッセルは30周まで首位を走ったが、ルクレールにオーバーテイクされ、ピットでフェルスタッペンに抜かれた。ハミルトンは首位走行中の52周目にピットインし、ソフトに交換し、5位で合流した、その後最速ラップタイムを記録し、残り5周でラッセルを抜いて2位でフィニッシュした。チームは2戦連続ダブル表彰台で、フェラーリとの差を30ポイントに縮めた。

アルピーヌ
フェルナンド・アロンソ:8位
エステバン・オコン:9位

両ドライバーとも1ストップ作戦で、ミディアムタイヤでスタートし、ハードタイヤでフィニッシュした。アロンソはオコンの序盤の防衛に不満だった。両者とも同時にリチャルドにオーバーテイクされたが、リチャルドはその後ストロールとの衝突でペナルティを受けた。アロンソの方がペースがあったので、チームは41周目、ドライバーの順位を入れ替えた。オコンは0.143秒差でベッテルを抑えた。マクラーレンとの点差は4ポイントのまま。

マクラーレン
ランド・ノリス:7位
ダニエル・リチャルド:15位

ノリスは4番スタートだったが、速いマシンを抑えることができず、番狂わせの順位からスタートしたハミルトン、フェルスタッペン、ペレスに抜かれた。リチャルドは不手際な1周目のあとアルピーヌ2台を一気に抜いたが、ストロールとの衝突で5秒ペナルティを科せられた。彼はハードタイヤのグリップ不足が原因だとした。

アルファロメオ
周冠宇:13位
ヴァルテリ・ボタス:20位

ボタスは不人気のハードタイヤをつかって1ストップ作戦を実行したが、終盤、燃料システムの問題でリタイヤした。周のレースはスタートでそこなわれ、1ストップから2ストップに切り替えたため、最下位から追い上げることになった。

ハース
ミック・シューマッハ:14位
ケビン・マグヌッセン:16位

アップグレード・パッケージを使ったマグヌッセンは13番スタート、シューマッハは15番スタート、両者ともミディアムタイヤを使った。ふたりともスタートで順位を3つ上げたが、マグヌッセンはフロント・ウィングの破損のためブラック&オレンジフラッグを振られ、ピットに戻って修理せざるを得なかった。マグヌッセンは下位で合流し、ソフトタイヤに交換するため3度目のピットストップを行なった。

アルファタウリ
ピエール・ガスリー:12位
角田裕毅:19位

ガスリーは、パワーユニット交換のためピットレーンからスタートした。角田は、35周目グリップ不足のためシケインでスピンし、最下位まで後退するなど、レース全体で苦労したと述べた。

アストンマーティン
セバスチャン・ベッテル:10位
ランス・ストロール:11位

ベッテルとストロールは今回もポイント争いを演じた。ベッテルは18番、ストロールは14番スタートで、両者とも2ストップ作戦だった。ベッテルはミディアム、ストロールはソフトでフィニッシュした。チームは、ふたりの順位を入れ替え、9位のオコンを追うチャンスをベッテルに与えたが、終盤のバーチャル・セーフティカーのため時間切れとなった。

ウィリアムズ
アレックス・アルボン:17位
ニコラス・ラティフィ:18位

両マシンとも1周目にダメージを受けた。アルボンは2周目にピットインしてフロントウィングを交換、ラティフィは走り続けたがパフォーマンスを失った。

-Source: Reuters.com




2022年F1ハンガリーGPコラムとチーム分析