5月8日、アメリカ・マイアミで初めて開催された2022年F1シーズン5戦目、マイアミGPのチーム分析(チャンピオンシップ順)
フェラーリ
シャルル・ルクレール:2位
カルロス・サインツJr.:3位
ルクレールはポール・ポジションから、サインツは2番からスタート。2019年メキシコ以来、初のフェラーリのフロント・ロー独占だった。サインツは最初のコーナーでフェルスタッペンに抜かれ、ルクレールも9周目に抜かれた。終盤のセーフティカーによりルクレールは差を縮めることができたが、フェルスタッペンは順位を守って優勝し、ルクレールとの点差を27ポイントから19ポイントにした。コンストラクターズ・チャンピオンシップでは、フェラーリは6ポイント差で首位。
レッドブル
マックス・フェルスタッペン:1位
セルジオ・ペレス:4位
グリッド3番スタートのフェルスタッペンは2連勝で今シーズン3勝目、通算23勝目。9周目以降、ピットストップ以外では首位に立ち、最速ラップタイムのボーナス・ポイントも獲得した。ペレスは20周目にセンサー問題が発生し、タイムと表彰台フィニッシュを失った。
メルセデス
ジョージ・ラッセル:5位
ルイス・ハミルトン:6位
12番スタートのラッセルは、出遅れて15位まで後退したが、ハード・タイヤで長いスティントを走り、バーチャル・セーフティカーが出動した41周目にピットインしてミディアム・タイヤに交換した。ハミルトンはミディアム・タイヤで6番からスタートし、23周目にピットインした。7度のワールドチャンピオンは1周目にアロンソと衝突し、8位まで後退した。終盤、新しいタイヤを使用するラッセルに抜かれた。
マクラーレン
ダニエル・リチャルド:13位
ランド・ノリス:リタイヤ
ノリスは8番からスタートしたが、40周目にピエール・ガスリーと衝突し、セーフティカーが出動した。14番スタートのリチャルドは、コースアウトしてアドバンテージを得たとして5秒ペナルティを受けた。
アルファロメオ
ヴァルテリ・ボタス:7位
周冠宇:リタイヤ
周は7周目に水漏れのためピットに戻り、このレース最初のリタイヤとなった。ボタスは好調が続き、5位を走行していたが、終盤ブレーキング中にプレッシャーに負けてミスを犯し、メルセデス2台に抜かれた。
アルピーヌ
エステバン・オコン:8位
フェルナンド・アロンソ:11位
アルピーヌのドライバーにとっては波乱万丈のレースだった。オコンはフリー走行中にクラッシュして予選に参加できず、最下位からスタートした。アロンソはスタートで順位を4つ上げ、8位でフィニッシュしたが、ガスリーと衝突したことでレース後に5秒加算ペナルティを受けた(これで9位に)。アロンソは、この事故について自身のミスを認めた。<追記:アロンソはさらにレース2時間後に、ターン14でコースを外れ持続的なアドバンテージを得たとしてさらに5秒ペナルティを科せられ11位に>
アルファタウリ
角田裕毅:12位
ピエール・ガスリー:リタイヤ
ガスリーのマシンはアロンソとの衝突で破損し、ピットに戻ろうとしてノリスと接触してリタイヤ。角田はスタートで順位を落とし、取り戻すことができなかった。
ハース
ミック・シューマッハ:15位
ケビン・マグヌッセン:16位
シューマッハはようやくF1初ポイントを獲得するかに見えたが、終盤ターン1でベッテルと衝突し、望みが消えた。スチュワードはレーシング・インシデントと判断したが、アストンマーティンはシューマッハを非難した。シューマッハはフロント・ウィング交換のためにピットインした。衝突前のシューマッハはチームメイトのマグヌッセンを抜いて9位まで順位を上げていた。マグヌッセンはセーフティカー・リスタートのあと、ターン2でストロールと衝突し、5秒ペナルティを受け、最終周回にピットで停止した。
アストンマーティン
ランス・ストロール:10位
セバスチャン・ベッテル:17位
アストンマーティンのふたりのドライバーは、燃料温度の問題でピットレーンからスタートした。セーフティカーが彼らの有利に働き、ふたりともポイントを獲得しそうだったが、ハースのドライバーとの接触でベッテルの望みが消えた。ストロールは、アロンソのペナルティにより10位になった。ベッテルはフィニッシュしなかったが完走扱い。
ウィリアムズ
アレックス・アルボン:9位
ニコラス・ラティフィ:14位
アルボンは、ミディアム・タイヤで18番からスタート、16周目にハード・タイヤに交換して今シーズン2度目のポイント獲得。彼は10位でフィニッシュしたが、アロンソのペナルティにより順位をひとつ上げた。
-Source: Reuters
2022年F1マイアミGPコラムとチーム分析