4月10日、メルボルンのアルバート・パーク・サーキットで開催された2022年F1シーズン3戦目、オーストラリアGPのチーム分析(チャンピオンシップ順)
フェラーリ
シャルル・ルクレール:1位
カルロス・サインツJr.:リタイヤ
ルクレールはポール・ポジションからスタートし、2回のセーフティカー出動中も含め、すべての周で先頭を走った。2位に20.5秒差をつけ、最速ラップタイムでボーナス・ポイントを獲得し、初めてのF1グランドスラムを達成した。3戦で2勝し、チャンピオンシップでは2位に34ポイント差をつけて首位。サインツは、スタート直前にハンドルを交換し、ハード・タイヤで9番からスタートした。アンチストールが発動し、1周目に14位まで後退した。2周目、タイヤがまだ冷たかったため、ターン11のグラベルにマシンを乗り上げ、セーフティカーが出動した。フェラーリは、現チャンピオンのメルセデスに39ポイント差をつけた。
メルセデス
ジョージ・ラッセル:3位
ルイス・ハミルトン:4位
ラッセルはメルセデス移籍後、初めて表彰台に立った。また、オーバーテイクしてF1の表彰台に立ったのも初めて。昨年のベルギー(ウィリアムズ在籍中)では2位になったが、セーフティカー先導でフィニッシュしたので、ポイント半分が付与された。ラッセルは総合2位に浮上。ハミルトンはスタートで順位をふたつ上げて3位になったが、10周目にペレスに抜かれた。ピットストップで3位になったが、再び抜かれた。彼によるとマシンのオーバーヒートのため表彰台に挑戦することができなかったという。
レッドブル
セルジオ・ペレス:2位
マックス・フェルスタッペン:リタイヤ
フェルスタッペンはフロント・ローからスタートし、2位を走行していたが、39周目にマシンから煙が出てマシンを停め、マーシャルによって消火された。チームは、燃料漏れが原因かもしれないと述べた。彼は3戦で2回目のリタイヤ。ペレスは3番スタートだったが、スタートで4位に後退した。
マクラーレン
ランド・ノリス:5位
ダニエル・リチャルド:6位
マクラーレンは、今シーズン初めてダブル・ポイント獲得で、総合4位に浮上した。ノリスは4番、リチャルドは2019年以来初めての母国レースで7番からスタートした。リチャルドにとって今シーズン初ポイント。
アルピーヌ
エステバン・オコン:7位
フェルナンド・アロンソ:17位
アルピーヌは3戦連続でポイント獲得。オコンは8番スタートで、ミディアムからハードに交換する1ストップ作戦だった。アロンソはハード・タイヤでスタートしたが、2回のセーフティカー出動のため計画が狂った。バーチャル・セーフティカー出動中の39周目にピットインしたが、ミディアム・タイヤが早く劣化したため、53周目に再びピットインした。
アルファロメオ
ヴァルテリ・ボタス:8位
周冠宇:11位
アルファロメオは、ボタスのおかげで1ポイント差でハースより上位に立った。チームは3戦で、昨シーズンの合計ポイントに達した。周はセーフティカーのため順位を落とし、惜しくも1ポイントを逃した。
ハース
ミック・シューマッハ:13位
ケビン・マグヌッセン:14位
ハースは2戦ポイントを獲得した後、後退した。15番グリッドのシューマッハはスタートで、出遅れたサインツを抜いて順位をひとつ上げたが、膨らんで順位を落とした。マグヌッセンはハード・タイヤで16番からスタートし、39周目バーチャル・セーフティカーが出動してピットインするまでは7位だった。その後17位から巻き返した。
アルファタウリ
ピエール・ガスリー:9位
角田裕毅:15位
ガスリーはスタートで2台抜いたが、セーフティカー出動直前にピットインし、14位まで後退したが、ストロールとバトルして、ポイントを獲得した。角田はペースに苦しんだ。
ウィリアムズ
アレックス・アルボン:10位
ニコラス・ラティフィ:16位
アルボンは、20番スタートでハード・タイヤを56周もたせて、残り2周でピットインし、ウィリアムズの今シーズン初ポイントを獲得した。ラティフィは18番スタートでタイヤに苦しみ、2回ピットストップを行なった。
アストンマーティン
ランス・ストロール:12位
セバスチャン・ベッテル:リタイヤ
ベッテルは23周目、ターン4出口で障壁に衝突してリタイヤ。このクラッシュで2度目のセーフティカーが出動した。レースの大半でハード・タイヤを使ったストロールは、ストレートでの蛇行により5秒ペナルティを科せられた。無得点のチームはアストンマーティンのみとなった。
-Source: Reuters
2022年F1オーストラリアGP コラムとチーム分析