2021年F1アブダビGPスタート

12月12日、ヤス・マリーナ・サーキットで開催された2021年F1シーズン最終戦、アブダビGPのチーム分析(チャンピオンシップ順)

メルセデス
ルイス・ハミルトン:2位
ヴァルテリ・ボタス:6位

傷心のハミルトン。タイトル争いのライバルであるレッドブルのマックス・フェルスタッペンが、セーフティカーの助けを借りて最終周回でオーバーテイクして優勝し、タイトルを獲得した。

2番スタートのハミルトンは、最初のコーナーでポール・シッターのレッドブルを抜いて首位に立ち、58周中53周目にセーフティカーが出動するまでは、レースをコントロールして、前人未到の8回目のタイトルに王手をかけたように見えた。

セーフティカー退場後の最終周回のスプリント・レースは物議を醸し、メルセデスは2件の抗議を行った。

スチュワードは2件の抗議を却下し、メルセデスは、セーフティカーのリスタートに関する抗議の却下について控訴する意図を申し出た。

来年アルファロメオへの移籍を前に、メルセデスでの最後のレースとなったボタスが、6位でフィニッシュしたので、メルセデスは8年連続でコンストラクターズ・タイトルを獲得した。

レッドブル・ホンダ
マックス・フェルスタッペン:2位
セルジオ・ペレス:15位

フェルスタッペンは、タイトルへの望みをつなぐためには奇跡が必要だったが、レースの神様は完璧なタイミングでセーフティカーを出動させ、フェルスタッペンはピットインして新しいタイヤに交換できた。

新しいタイヤのおかげで、最終周回のオーバーテイクで首位に立ち、24歳のフェルスタッペンは初のタイトルを手にした。

ペレスは力強いサポート役を演じ、最初のピットストップ後ハミルトンを抑えたが、最終的にレッドブルからマシンをリタイヤさせるよう指示された。しかし15位完走扱いとなった。

フェラーリ
カルロス・サインツJr.:3位
シャルル・ルクレール:10位

サインツは、フェラーリに移籍して最初の年を4度目の表彰台フィニッシュで終えた。ルクレールは10位で1ポイント獲得。

F1で最も成功したチームであるフェラーリは、コンストラクターズ・チャンピオンシップでマクラーレンよりも上位の3位でフィニッシュし、昨年の難しいシーズンから力強く立ち直った。

マクラーレン
ランド・ノリス:7位
ダニエル・リチャルド:12位

ノリスは有望な3位からレースをスタートしたが、最初のコーナーで膨らんで、順位を落とし、7位に終わった。リチャルドは10番スタートだったが、ポイント圏外の12位でフィニッシュした。

それでも元チャンピオン・チームは、イタリアGPでの2012年以来の優勝、2010年以来初の1-2フィニッシュなど、2021年は祝うべきハイライトがたくさんあった。

アルピーヌ
フェルナンド・アロンソ:8位
エステバン・オコン:9位

ルノーが所有するアルピーヌは、両マシンともポイントを獲得し、コンストラクターズ5位でシーズンを終えた。

アルファタウリ・ホンダ
角田裕毅:4位
ピエール・ガスリー:5位

角田は、難しかったルーキー・シーズンを、今シーズン最高の4位で終えた。チームメイトのガスリーは5位になり、レッドブルの姉妹チームは2台ポイント・フィニッシュという好成績を残した。それでもライバルのアルピーヌに勝って、コンストラクターズ5位を手にするにはいたらなかった。

アストンマーティン
セバスチャン・ベッテル:11位
ランス・ストロール:13位

両マシンともポイント圏外でフィニッシュし、チームは無得点に終わった。ベッテルはジョビナッツィの後ろでタイムをロスし、ストロールは、セーフティカー出動中、一部の周回遅れのマシンだけをトップに抜かせたレース・コントロールの判断に不満を感じた。

ウィリアムズ
ジョージ・ラッセル:リタイヤ
ニコラス・ラティフィ:リタイヤ

両マシンともレースをフィニッシュしなかった。ラッセルは、27周目に駆動力を失い、ピットに戻ってリタイヤ。ラティフィは53周目にクラッシュし、レースを左右したセーフティカーを出動させた。

アルファロメオ
キミ・ライコネン:リタイヤ
アントニオ・ジョビナッツィ:リタイヤ

アルファロメオの両マシンもフィニッシュしなかった。最後のレースとなったライコネンは、25周直後にブレーキ故障で障壁に接触、フロント・ウィングを破損、スロー走行でガレージに戻って、最初にリタイヤした。

中国人ルーキーの周冠宇(ジョウ・グアンユー)にシートを譲り、フォーミュラEに移籍するジョビナッツィは、残り数周で、おそらくギアボックス故障によりリタイヤした。

ハース
ミック・シューマッハ:14位
ニキータ・マゼピン:出走せず

7度のチャンピオンでフェラーリの偉大なドライバー、ミハエルの息子であるシューマッハは、14位でルーキー・シーズンを終えた。チームメイトのマゼピンは、COVID-19検査陽性となり、スタート前に欠場が決まった。アメリカ人が所有するチームは、今年無得点だった唯一のチーム。

-Source: Reuters



2021年F1アブダビGP コラムとチーム分析