ピレリ、18インチタイヤの開発プログラムをポールリカールでのテストをもって終了

ダニール・クビアトが月曜日、ピレリの18インチタイヤのテストを終了した。彼は、ポール・リカール・サーキットで、インターミディエイト・コンパウンドを使って167周を走行し、F1のタイヤサプライヤーによる2022年の新コンパウンドのオントラック開発プログラムを締めくくった。

ピレリは、2019年から20年にかけて8日間のテストを行った後、2021年2月に新仕様のコンパウンドのテスト・プログラムを開始し、28日間のテストで19人のドライバーと9つのチームがフィードバックを提供した。ロープロファイルの18インチタイヤは、ピレリの現在の13インチタイヤに代わるもので、すべての技術規約が一新される2022年に始まるF1の新時代に合わせている。



ピレリのF1および自動車レース部門の責任者であるマリオ・イゾラは「今回のウェットテストをもって、新しい18インチタイヤの開発スケジュールがようやく終了した」と述べた。

「昨年はCOVID-19の大流行により、テストプログラムを全面的に見直し、サーキットでのテストを中止して、シミュレーションやバーチャルな開発とモデリングに集中しなくてはならなかった」

「このバーチャルスクリーニングのシステムにより、物理的なプロトタイプの製作数を最適化し、2021年を通して28日間のオントラック・テストに戻ることができた。開発プロセスは、まずプロファイルから始まり、次に基礎構造、そして最終的には来年承認を受ける5つのコンパウンドに絞られた」


ピレリは、18インチタイヤの開発について、興味をそそる情報を提供した。392セットが使用され、30種類のプロトタイプ・コンパウンドがテストされ、イモラ、バーレーン、シルバーストンなど10ヶ所のサーキットで4,267周を走破したのだ。

しかし、マリオ・イゾラが述べているように、するべき仕事はまだある。

「これまでに得られた結果は、プロトタイプ・マシンを使っているとはいえ、現在チャンピオンシップに参加しているドライバーの意見を取り入れたものであり、我々にとっては重要な側面だ」

「来年は、まだ自由に使えるテスト日があるので、必要に応じて新マシンで2022年のタイヤを微調整することができるだろう。FIAによって仕様が認められれば、アブダビGP後のテストでドライバーたちは決定的な18インチタイヤを試すことができる。ただし、このタイヤが2022年のマシンで使われるのを見るには、来年のシーズン前テストを待たなければならない」

各チームも2022年のマシン開発に力を入れており、ライバルよりもよいスタートを切り、来シーズンに全力で取り組もうとしている。

13インチから2022年の18インチへの進化を示すピレリのインフォグラフィック:F1タイヤ
13インチから2022年の18インチへの進化を示すピレリのインフォグラフィック

-Source: The Official Formula 1 Website
2021年08月08日
新しい18インチタイヤ - F1の未来を見据えた2022年マシン用タイヤ:ピレリ公式サイト