2021年F1ドライバー集合写真

今週末、2021年シーズン最初のグランプリが始まるが、マシンがトラックを疾走する前に、我々のライターたちが、23戦シーズンの大胆な予測をする。誰が最も法外なコメントをするのだろうか?

今回はこの7名:
マーク・ヒューズ:特別寄稿者
デイヴィッド・トレメイン:殿堂入りF1ジャーナリスト
ウィル・バクストン:F1デジタル・プレゼンター
クリス・メドランド:F1ジャーナリスト
ローレンス・バレット:F1.com シニアスタッフライター
グレッグ・スチュワート:F1.com スタッフライター
サマース・カナル:F1.com スタッフライター

ルイス・ハミルトン(メルセデス)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

一番楽しみにしていることは…

マーク・ヒューズ:レッドブルとメルセデスはほぼ互角なので、長年待ち望んでいたハミルトン対フェルスタッペンの全面対決をとうとう見ることができるだろう。

デイヴィッド・トレメイン:レッドブルが2020年最後の調子(アブダビでマックス・フェルスタッペンが圧勝)を持ち越せるかどうか。そしてメルセデスがW12のテスト時の問題を解決できるかどうか。ふたつの答えがどちらも肯定的であれば、素晴らしいシーズンになるだろう。そしてヨースト・カピトがウィリアムズを進歩させること。

ウィル・バクストン:レッドブル対メルセデス、そして現行規約の最終年における真剣勝負。3日毎に大きなプラスチックの棒を口に突っ込まれることなく、世界がゆっくりと普通に見えるものに戻ること。

クリス・メドランド:中段争い。本当のところ、マクラーレンのダニエル・リチャルドが、(程度の差はあれ)歴史的ブランドのマシンに乗るフェルナンド・アロンソとセバスチャン・ベッテル、フェラーリの新しいペアとバトルするのを見るのが待ちきれない。昨年の経験からすると、彼はかなり定期的に表彰台に立つだろう。

ローレンス・バレット:マックス・フェルスタッペンが、新しいチームメイト、セルジオ・ペレスからの脅威にどう対応するかを見ること。ペレスは手強いライバルなので、フェルスタッペンを次のレベルに押し上げるかもしれない。

グレッグ・スチュワート:セバスチャン・ベッテルがアストンマーティンでも魔力を発揮できるかどうかを見ること。

サマース・カナル:2021年のグランプリで、ファンとファンが持ち込むファンファーレやカラフルさを目にすること。この可能性を台無しにしたのではなければいいが。

COVID-19次第だが2021年中にサーキットにF1ファンが戻ってくるか

最も意外なことを引き起こすのは誰?

サマース・カナル:復活したフェラーリのパワーユニットを搭載するアルファロメオが、2021年に実力を発揮し、定期的にポイントを獲得する。

マーク・ヒューズ:角田裕毅。でもそれは彼がまだあまり有名ではないからだ。彼は、テストの時のように興奮をもたらすだろう。

デイヴィッド・トレメイン:マクラーレンだと思う。彼らは過去2シーズンでシャシー面が大きく進歩した。そして今やメルセデスのパワーユニットに戻ってさらに力を高めている。

ウィル・バクストン:アルファタウリ。テストが本当の調子を示しているとしたら、彼らは中段のトップになるかもしれない。フェラーリが一歩引いて2022年に集中するとしたら、アルファタウリがトップ4あるいはトップ5に入るだろう。

クリス・メドランド:アルファタウリ。ホンダは今シーズンのために2022年パワーユニットを迅速に用意したが、テストでの信頼性は高かった。そして昨シーズン中に何度か傑出した場面があった。チームは全体的により競争力があるように見えるが、特にルーキー・ドライバーに関しては他チームほど一貫性がないかもしれない。わたしは、シーズン中に彼らが何度か素晴らしいパフォーマンスをすると思う。

ローレンス・バレット:アルファタウリ。このイタリアのチームは、F1で最も小さいチームのひとつであるが、とてつもなく効率的で、今シーズン混乱をもたらすパッケージを持っているように見える。今年はトップ5フィニッシュというフランツ・トストの夢がかなうだろう。

グレッグ・スチュワート:ウィリアムズ。2021年は2ポイント以上獲得し、コンストラクターズ順位で最下位にはならないだろう。


チャンピオンになる可能性が最も高いチームとドライバーは?

グレッグ・スチュワート:マックス・フェルスタッペンとレッドブ… いや、ルイス・ハミルトンとメルセデスだろう。

サマース・カナル:ルイス・ハミルトンとメルセデス。これはF1史上最も素晴らしい組み合わせのひとつなので、もちろん彼らが最有力候補だ。

マーク・ヒューズ:理論的にはハミルトンとメルセデスだが、フェルスタッペンとレッドブルはここ数年間で最大のチャンスだ。

デイヴィッド・トレメイン:もちろんルイス・ハミルトンが8つめのタイトルを獲得し、メルセデスがターボ・ハイブリッド時代に前例のない全勝を挙げる可能性が高いが、初のオランダ人ワールドチャンピオンが誕生するというのも、F1にとってかなりクールなことだよね?

ウィル・バクストン:テストでの苦悩にもかかわらず、大半のライターがメルセデスと書くと思う。でもわたしは、今年はレッドブルの年だと思う。どんな素晴らしい帝国も凋落する。激しいバトルのあと、レッドブルのドライバー・ラインアップがチームにコンストラクターズ・タイトルをもたらすような気がする。ドライバーに関しては…、マックスかチェコか、どちらとも決めがたい。

クリス・メドランド:ルイス・ハミルトンとメルセデス。ハイブリッド時代には他の名前は挙げられない! マックス・フェルスタッペンとレッドブルは誰よりもメルセデスに迫るだろうが、それでもディフェンディング・チャンピオンは23戦を通じて勝つと思う。

ローレンス・バレット:レッドブルとマックス・フェルスタッペンは、今年さらに攻め、本格的なバトルをするだろう。しかし最終的にメルセデスとルイス・ハミルトンがタイトルを手にするだろう。

メルセデスのシーズン前テストはそれほどスムーズに進まなかったが、ライバルとなるであろうレッドブルは好調だったが、今シーズンどちらが優位にたつのだろうか?
メルセデスのシーズン前テストはそれほどスムーズに進まなかったが、ライバルとなるであろうレッドブルは好調だったが、今シーズンどちらが優位にたつのだろうか?

今年優勝するチームの数は?

ローレンス・バレット:4チーム。メルセデスとレッドブルは当然の候補だが、アストンマーティン、マクラーレン、フェラーリのうち2チームも一番高い表彰台に立つと思う。

グレッグ・スチュワート:5チーム。メルセデス、レッドブル、マクラーレン、アストンマーティン、アルピーヌ。

サマース・カナル:4チーム。メルセデス、レッドブル、マクラーレン、アストンマーティンが今年優勝するだろう。

マーク・ヒューズ:4チーム。メルセデス、レッドブル、マクラーレン、フェラーリ。

デイヴィッド・トレメイン:わたしの水晶玉は、3チームがレースに優勝すると言っている。メルセデスは、昨年下位チームがポイントを獲得したときのミスから学んだはずだからだ。メルセデスとレッドブルは簡単に予想がつく、3チーム目は続きを見てください。

ウィル・バクストン:実力からすると3チーム。レッドブル、メルセデス、マクラーレン。そして、モンツァのような狂ったレースがあれば、ランダムなチームが優勝する。

クリス・メドランド:5チーム、つまりグリッドの半分。いいじゃないか。中段はとてつもない接戦のように見える。明らかにトップ・マシンは4台だが、今シーズンは勝つためにはさらに激しい戦いをすることになるだろう。だから、少なくとも昨シーズンのように意外な優勝者にも多くのチャンスがあると思う。

アルピーヌは、新しいリーダー、フェルナンド・アロンソを迎えた今シーズン、レース優勝クラブに参加できるか?
アルピーヌは、新しいリーダー、フェルナンド・アロンソを迎えた今シーズン、レース優勝クラブに参加できるか?

中段争いで勝つチームは?

クリス・メドランド:マクラーレンを選びたい。過去5年間の彼らの進歩にとても強い印象を受けたので、メルセデスのパワーユニットとダニエル・リチャルドのおかげでさらに強くなると思う。しかし、さらに重要なことは、彼らはあらゆるチャンスを活用すると感じているので、これが再び違いをもたらすだろう。

ローレンス・バレット:アストンマーティンが中段争いで勝つだろう。そして、ランス・ストロールが一貫性を向上させ、セバスチャン・ベッテルが魔法を取り戻し、フェラーリを抜いて3位でフィニッシュする。

グレッグ・スチュワート:マクラーレン。彼らは「中段」でドライバー・ラインアップとパッケージの比率が最も高いと思う。MCL35Mはシーズン前テストで正確だった。3位になる。

サマース・カナル:マクラーレン。ダニエル・リチャルドの経験、ランド・ノリス、メルセデス・ハイパフォーマンス・パワートレインがある。

マーク・ヒューズ:アストンマーティンが中段グループで最も速いと思うが、コンストラクターズ・タイトルではマクラーレンが上位になるだろう。

デイヴィッド・トレメイン:マクラーレン、アストンマーティン、アルピーヌ、フェラーリ、アルファタウリ間の素晴らしい接戦になると思う。

ウィル・バクストン:マクラーレンがかつてのマクラーレンなら、彼らが中段チームなのかどうかわからない... かつてのマクラーレンに戻らなければ、アルファタウリ、フェラーリ、アストンマーティンが4位争いをするだろう。

マクラーレンは2021年も「残りのベスト」ステータスを維持できるか?
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一番多く見出しになるのは?

ウィル・バクストン:ルイス・ハミルトンとメルセデス。ハミルトンの将来に関する「彼はどうする」騒動と、虎視眈々と待つラッセル、それにアルピーヌを追い出されるかもしれないエステバン・オコンが組み合わさり、ブラックリーではおいしいソープ・オペラ(メロドラマ)が展開されるだろう。

クリス・メドランド:ニキータ・マゼピン。レーシングの問題にだけ集中するとしても、彼は昨年、その攻撃的なドライビングのためF2で多くのペナルティ・ポイントを科せられたが、時おり、正しく理解して驚くほどたくましいときもあった。ハースのドライバーたちにとっては苛立たしい1年になる可能性が高いが、ふたりが成功を目指して競い合えば、F1ではよくある話になると思う。

ローレンス・バレット:フェルナンド・アロンソ。どのチームであってもレースをしようと、2度のワールドチャンピオンは立役者だ。優勝を狙えるマシンに乗っていないとしても、彼は2021年の主人公のひとりになるだろう。

グレッグ・スチュワート:もちろんフェルナンド・アロンソ。

サマース・カナル:シーズン序盤は、競争力のあるレッドブル。シーズン後半は、ハミルトンの契約 / 将来の交渉。

マーク・ヒューズ:フェルナンド・アロンソ。

デイヴィッド・トレメイン:もちろんルイスとマックス、そして復活したフェルナンド・アロンソ。でもハースのふたり、ミック・シューマッハとニキータ・マゼピンが、多くの注目を集めると思う。ミックは当然の理由、ニキータはファイターであり気骨のあるレーサーで、他のドライバーなら望まないような場所にVF-21のノーズを突っ込もうとするだろう。

アロンソがF1に復帰したということは、毎週末多種多様なヘッドラインが登場することを意味する...
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2021年の最も印象的なルーキーは…

デイヴィッド・トレメイン:マゼピンが大きな印象を与えると思うが、わたしはルーキーの全般的名誉は角田裕毅に与えるだろう。我々は彼が「これまでで最高の日本人ドライバー」になるかもしれないと言って、彼に呪いをかけたくはないが、彼はバーレーン・テストで非常に自信を持ち、居心地がよさそうだった。そしてこのアルファタウリのドライバーは友好的だ。

ウィル・バクストン:角田。いやはや、彼は印象的な若者だ。

クリス・メドランド:角田裕毅。彼はハースのペアよりもはるかによいマシンに乗るので、やや簡単だ。でも彼は本当に人目を引くパフォーマンスを見せると思う。また彼はアルファタウリの競争力を考えると、高くつくミスを犯すことになるだろう。しかしこれも学習曲線の一部であり、昨年の彼はF2のカーリンで素早く学習した。

ローレンス・バレット:角田裕毅。テスト後のアルファタウリ、レッドブル、ホンダの雰囲気では、日本人エースは期待通り速いようだ。そして彼のフィードバックも印象的だ。彼はシーズン後半にピエール・ガスリーを苦しめるだろう。

グレッグ・スチュワート:角田裕毅。

サマース・カナル:アルファタウリの着実そうなパッケージに乗る角田裕毅。

マーク・ヒューズ:フェルナンド・アロンソ! あるいは角田裕毅。

2021年03月15日
【動画】角田裕毅の最速ラップ - F1テストの車載カメラ映像


今シーズンにむけて大胆な予想をひとつ…

マーク・ヒューズ:マクラーレンのダニエル・リチャルドが優勝する。

デイヴィッド・トレメイン:ダニエル・リチャルドとマクラーレンがレースに優勝する。ポール・トゥ・ウィンではないが、条件がそろえばリチャルドがうまくやるだろう。

ウィル・バクストン:昨年の予想で自分がトップだったとは思わない(編集者注:ウィルは、昨年の予想がイライラするほど正確だった、少なくとも同僚にとっては!)。フェラーリが早目に注力を2022年に切り替え、アルファタウリが4位になり、アルピーヌで何度か地震が起こって2022年にチーム名を変更すると思う。

クリス・メドランド:ルイス・ハミルトンの最後のシーズンになる。少なくとも彼は来年、レースをしない。激しいバトルの末、8度目のタイトルを獲得するので、史上最も成功したドライバーとして引退し、他のプロジェクトに集中するが、F1へのつながりは残す。彼がカムバックしたいと言えば、1年経っても間違いなくどのチームも彼と契約したがるだろう。もし実際にカムバックしたくなれば、新規約の下での勢力図がどうなっているかわかるだろう。

ローレンス・バレット:シーズ前テストはベストの状態ではなかったが、それでもセバスチャン・ベッテルがドライバーズ順位で、レッドブルとメルセデスのドライバーに次ぐ5位になると思う。

グレッグ・スチュワート:フェルナンド・アロンソとセバスチャン・ベッテルがグランプリに1回ずつ優勝する。

サマース・カナル:セルジオ・ペレスがマックス・フェルスタッペンよりも多くのレースで優勝する。

-Source: The Official Formula 1 Website