
ムジェロ・サーキット:2020年F1トスカーナGP
9. ドライバーは昔ながらのサーキットが大好き
2020年のバトルがさらにエキサイティングになったのは、複数のトラックが遅れて発表されたため、どの会場でどのチームが活躍するかがわからなかったからである。ムジェロ、ニュルブルクリンク、ポルティマン、イモラ、トルコは、COVID-19パンデミックに対応してカレンダーに追加され、バーレーンの外側サーキットも新たな挑戦を突きつけた。
グラベル・トラップや大きな起伏やチャレンジングなレイアウトがあり、これまで一度もグランプリを開催しなかったように見える古典的な欧州のトラックでのびのび走ることにドライバーが興奮することがわかった。その結果、おおむねエキサイティングなレースが生まれた。

ダニエル・リチャルド、ルイス・ハミルトンを誘って一緒にシューイ!:2020年F1エミリア・ロマーニャGP

表彰台に「シューイ」が戻ってきた!

10. マクラーレンは最盛期のドライバーを獲得しつつある
カルロス・サインツJr.はフェラーリでレーシングをするという夢を実現したが、彼の後継者となるドライバーは、チーム移籍に関して、あまりに早く契約に同意するという失敗を犯さなかった。ダニエル・リチャルドは、ルノーで非常に好調なシーズンを過ごし、やっとチーム移籍発表後の最初の(そして2回目の)表彰台に立ち、シリル・アビテブールにタトゥーを入れさせた。そして今度はコンストラクターズ順位でふたつ上のチームに移籍する。
印象的なシーズンで、リチャルドはスパからイモラまでの7戦だけで75ポイントを獲得し、評価の高いエステバン・オコンにドライの予選で負けたのは1回だけだった。来シーズンはメルセデスのパワーユニットを搭載する上り調子のマクラーレンに乗る彼の見通しは、魅力的な展望である。

セバスチャン・ベッテルはフェラーリでの最後の表彰台(3位)でドライバー・オブ・ザ・デイを受賞:2020年F1トルコGP
11. ベッテルには変化が必要
リチャルドは昨年2020年に再び活躍したが、彼のかつてのレッドブルのチームメイト、セバスチャン・ベッテルは、ポイントの面ではキャリア最悪のシーズンを過ごした。17戦で、ベッテルはわずか33ポイントしか獲得できず、そのうち15ポイントはトルコでの3位によるものだった。ハンガリーとスペインでの着実な走りでさらに14ポイント稼いだが、残り14戦で4ポイントしか獲得できなかった(ポイントはすべて10位フィニッシュによる)。
ベッテルがリタイヤしたのは2回のみで、それ以外はトップ10に入れなかった。トルコでの表彰台は、最後の5戦で唯一のポイント獲得だった。フェラーリは4度のワールドチャンピオンに、シーズンが始まる前から彼を必要としていないことを知らしめており、競争力のないマシンと相まって、ベッテルは苦痛の1年を過ごした。アストンマーティンでの新たなスタートは、まさに彼が必要としているものである。

12. ミック・シューマッハは2021年の注目の的
シューマッハの名前がF1に戻ってきたが、このドライバーは完全に実力でF1に昇格した。今年激戦のF2チャンピオンシップで優勝し、2018年の欧州F3タイトルも獲得したミック・シューマッハは、ジョージ・ラッセルやシャルル・ルクレールと同じく、現役F2チャンピオンとしてF1に登場する。
シューマッハはハースでレースをするが、2020年低迷したハースは、今年大幅に改善したはずのフェラーリのパワーユニットから恩恵を受け、シューマッハの実力を証明できるチャンスが増えることを期待している。しかし、新カテゴリーの1年目は多くのことを学び、2シーズン目で明らかな進歩を示す傾向があるが、レース勘が特に印象的なシューマッハにとっては、これは完璧なシナリオかもしれない。
チームの競争力が改善しなくても、ハースは2020年常にアルファロメオと対抗しており、14年前、ミックの父親ミハエルとチャンピオンシップ争いをしたキミ・ライコネンとシューマッハのトラック上のバトルが見られるかもしれない。

13. フェルナンド・アロンソはまたしても大人気
シューマッハは来年、シューマッハ対アロンソの新たな物語をつくるだろう。ミックの伝説的な父親と戦ってきたアロンソは、(2021年はアルピーヌと改名する)ルノーでF1にカムバックするのだ。
ルノーは改名するが、アロンソが2005年と2006年に2度タイトルを獲得した同じチームである。そして、2年間F1を離れたあと成功を求めるドライバーはシートを手に入れた。2018年末、アロンソがマクラーレンに移籍したとき、彼がチームに戻ってくる保証はなかったが、別のカテゴリーでレーシングをしたあと、彼はF1でまだやりかけの仕事があると感じ、新規約がカムバックのきっかけとなった。
新規約によるマシンは2022年まで待たなければならないが、中段の激戦のおかげでアロンソは、マクラーレン後期ではめったにできなかったような方法でポイントを獲得したり表彰台に立ったりするチャンスがあるだろう。彼は好結果の気配を感じると、どういうわけか別のレベルに近づくように見える。来年はそれが何度も見られるはずだ。<訳注:2021年2月11日に「2022年から2024年までF1パワーユニット開発凍結」が発表される前の記事>
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2020年F1シーズンから学んだ13のこと
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-Source: The Official Formula 1 Website
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