マックス・フェルスタッペンと角田裕毅

角田裕毅は、レッドブルレーシングでの最初の数週間を終えて好意的な評価を受けており、チーフエンジニアのポール・モナハンは、彼を「よいメンバー」であり、これまでのところ「とても順調になじみつつある」と評している。

角田は、これまで見過ごされてきたものの、先月の日本GPで待望のシニアチームへの移籍を果たし、フェルスタッペンのチームメイトになった。苦戦を強いられていたニュージーランド人ドライバー、リアム・ローソンがレーシングブルズに戻ったため、ローソンのシートに就いたのだ。

角田はレッドブルRB21への適応という課題に直面しているものの、バーレーン、サウジアラビア、マイアミでQ3進出を果たし、過去3回のグランプリのうち2回でポイントを獲得するなど、有望なポテンシャルを示している。

マイアミGP週末(角田がスプリントでもポイントを獲得)を前に、モナハンは「彼は実際、本当にうまくなじみつつあるようだ。足を踏み入れるには決して楽な状況ではないが」と語った。

ポール・モナハン(レッドブルレーシングのチーフエンジニア)
レッドブルレーシングでチーフエンジニアのポール・モナハンが重要な役割を担う。

「チームに加わってからの彼は、率直なフィードバックをしてくれ、礼儀正しく、よいチームメンバーだ。時には少し不運に見舞われ、時には幸運に恵まれ… 彼は自分の居場所を見つけつつある」

「彼は自分の意見をはっきり言うことを恐れない。自分が望むこと、嫌いなことをはっきり言う。それはよいことだ。彼はチームの一員であり、よいメンバーだ。きっと大丈夫だろう」

「今のところ、彼はマックスのチームメイトであることの威圧感をうまく避けているようだ。本当に素晴らしい。感心した。彼には芯の強さ以上のものがある」

レッドブルは角田の適応プロセスを支援するのと並行して、ライバルのマクラーレンが今年のふたつのワールドタイトルを争うレースで先行する中、2025年のパッケージを完全に理解し、改善するためにも懸命に取り組んでいる。

角田裕毅(レッドブルレーシング)
角田裕毅の2025年F1成績(1戦から6戦)
角田裕毅はレッドブルのシニアチームで4レースを終えた。

レッドブル全体として、最新マシンについてどう考えているかと尋ねられたモナハンは、「理解という点ではよい。デビュー以来、大きな進歩を遂げてきた」と答えた。

「もちろん、(フェルスタッペンがポールトゥウィンを果たした)日本はちょっとしたハイライトだったし、(わずかなポイント争いをした)バーレーンはやや低調だったが、実際に把握して理解するという点では、ジェッダに向けて気を引き締め直し、相対的に見てずっとよくなっていた。勝てた可能性もあった」

「だから、理解については良好、改善については小さな一歩。魔法のような瞬間はこないが、少しずつ、どんどんよくなっていき、そして競合チームよりも早くよくなるかどうかがわかるだろう」

レッドブルはシーズンの第2四半期に入ってチームランキング3位につけており、首位のマクラーレンに141ポイント差をつけられている。一方、フェルスタッペンはドライバーズチャンピオンシップでオスカー・ピアストリに32ポイント差をつけられている。

-Source: The Official Formula 1 Website