
角田裕毅(21歳)のシルバーストンの週末は理想的な始まり方ではなかった。F1初のスプリントで16位に終わったのた。しかし、意外にもアルファタウリのルーキーは、ホンダ製エンジンを使うドライバーのなかで、ただひとりイギリスGPでポイントを獲得したのだ。
角田裕毅は、2020年シルバーストンで開催されたF2スプリント・レースで優勝したが、同じサーキットで行われる最初のF1のスプリント方式(フォーマット)のデビュー戦で苦戦し16位に終わった。そして日曜日はグリッド16番からスタートした。
それにもかかわらず、彼はグランプリで攻め、20周までに12位に上がり、30周目にピットストップの前には7位、その後10位でチェッカーフラッグを受けて最後の1ポイントを獲得した。マックス・フェルスタッペンが1周目にリタイヤし、セルジオ・ペレスが16位、ピエール・ガスリーが11位に終わったため、ホンダのエンジンを使う他のドライバーは、イギリスGPで無得点だった。ただしフェルスタッペンは、スプリント1位で3ポイントを獲得した。
角田裕毅は「このポイントについてはかなり満足している」と述べた。
「そう、今週はフォーマットが違っていたので、少し難しかった。フリー走行1回ですぐに予選になったが、これはシルバーストンのF1で初めてのことだった。1ポイントを獲得できたことはかなり良かった」
しかし角田はスプリント後、土曜日のスプリント前にフリー走行セッションが1回しかないので、シルバーストンでのマシンを把握する時間がほとんどないため、新しいフォーマットは特にルーキーにとってチャレンジングだと述べた。
スプリント後、彼は「今週末のフォーマットは、ルーキーにとってかなり難しいと感じている。予選前にフリー走行セッションが1回しかないので、厳しい。でも観客はこの新しいスケジュールが楽しめるだろう」と述べた。
アルファタウリのテクニカル・ディレクター、ジョディ・エギントンは、角田が日曜日にどうやて順位を上げたか、正確に説明してくれた。
「レースでは、ミディアムでの最初のスティントを延長する作戦を使うことができた。これがかなりうまくいき、両マシンともライバル何台かを追い抜くことができた」
「そのおかげで、ピエールはポイント争いをする順位になり、ユウキもポイントに近づいた。その後ピエールはトラック上の破片を踏んでパンクしたので、レース終了間際にピットインしてソフトに交換せざるを得ず、ポイントを失った。ユウキはその恩恵を受け、1ポイントを獲得することができた」
この結果により、アルファタウリは2020年バーレーンGP以降どのグランプリでも少なくとも1ポイントを獲得したことになる。今シーズンのチームの最高結果は、アゼルバイジャンにおけるガスリーの表彰台と角田の7位である。
-Source: The Official Formula 1 Website