角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

角田裕毅は、F1デビューに向けた広範囲の準備のため、イモラ・サーキットとしてよく知られているアウトドローモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリで数日間アルファタウリに乗って過ごし、F1の要求に慣れていった。F1は2021年シーズンの第2戦のためイモラに向かうが、この日本人ドライバーは、テストの経験が次の挑戦に役立つと考えている。

角田裕毅は、2週間前に2021年のシーズン前テストが開催されたバーレーン国際サーキットでF1デビューを果たし、バーレーンGPで見事に9位でフィニッシュし、日本人ドライバーとして初めてデビュー戦でポイントを獲得した。

アルファタウリのドライバーは、今週末のエミリア・ロマーニャGPでも、以前のF1経験を活用したいと述べた。

角田裕毅はレースを前に「ポルティマンやモナコのように、僕にとって新しいトラックに行く時は、バーレーンよりも厳しいと思います」と語った。

「イモラは何度も走ったし、バーレーンと同じようにシミュレーター作業もできるので、イモラは問題ないでしょう。初戦の経験を使えるし、イモラではすでにマシンの中で自信があります」

「ペースを徐々に上げながら週末を始めます。FP1でミスをしたくないので、それが重要になるでしょう。F1でミスをすると自信をなくしますから。イモラはシーズン前に走ったことがあります。チームとして、マシンのセットアップに集中し、そのアドバンテージを最大限活用し、よい結果を出したいです。チームにとって地元レースなので、重要です。そして僕にとっても、地元のように感じているので、地元レースです」

2021年03月09日
角田裕毅のバイザーカメラ映像 - F1走行動画
角田裕毅のドライバーズアイ:ヘルメットのバイザーにカメラを付けイモラ・サーキットをアルファタウリ・ホンダAT02で走行。


日本より欧州での反応が大きい

角田裕毅は、バーレーンでの確実なパフォーマンスに助けられ、初めてのF1シーズンでセンセーショナルなスタートを切った。バーレーンでは一連のオーバーテイクにより9位になった。そのオーバーテイクには、子供時代のヒーロー、フェルナンド・アロンソに対する(角田の言葉によると)「感動的な」ものも含まれていた。

角田裕毅は、母国における控えめな反応に比べ、「ここ数年のF1で最高のルーキー」というロス・ブラウンの言葉を含め、欧州における評判に驚いていると認めた。

「バーレーンのあとは面白かったです。日本よりも欧州ファンからの反応の方が大きかったと思います。文化的なものなのでしょう。日本のファンは、僕が何戦か走った後で、妥当な判断を下したいのでしょう」

角田裕毅のF1キャリアは、好調なスタートを切った
角田裕毅のF1キャリアは、好調なスタートを切った。

「欧州での反応には驚きました。バーレーンは完璧な週末ではなかったし、もっと上位フィニッシュを望んでいたので、このような反応は予想していませんでした。ファンの応援は嬉しいですが、そのせいでプレッシャーを感じることはありません。前向きなものとして受け取り、今週末も自分の仕事をするだけです」

一方、角田裕毅のチームメイト、ピエール・ガスリーにとっては、今週末は失敗を正すチャンスである。彼は昨年のエミリア・ロマーニャGPで自己ベストの4位で予選を通過したが、レースの8周目、5位走行中にラジエーター・トラブルでリタイヤせざるを得なかったのだ。

-Source: The Official Formula 1 Website