田辺豊治(ホンダ)2021年F1メキシコGP決勝コメント

田辺豊治(ホンダF1テクニカル・ディレクター)

「今日のメキシコシティGP決勝は、3番手からスタートしたレッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペンが前の2台を押さえて1コーナーでトップに立ち、そのままレースをリードして優勝を果たしました。4番手からスタートしたセルジオ・ペレスは、スタート直後の1コーナーで前車がスピンして3番手にポジションアップ。終盤はルイス・ハミルトンを追い詰めたものの、残念ながらオーバーテイクには至りませんでしたが、母国GPで初表彰台の3位を獲得しました。3戦連続でレッドブルはダブル表彰台を獲得し、最終盤のチャンピオンシップの戦いに向けて、チームとしていい形になってきていると思います。

スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、5番手スタートからポジションを上げ、レース中いいペースをキープして4位フィニッシュと、こちらもいい結果を残すことができました。週末の開始から力強い走りを見せていましたので、それをレース結果につなげてくれたことをうれしく思っています。角田裕毅についてはスタート直後の不運な接触によりリタイアとなりました。ここではガスリーとともに非常に速く、パワーユニット交換のペナルティーでスタートポジションが下がってしまいましたが、そこからの力強いレースを期待していただけに、残念でした。

パワーユニットとしても高地での戦いということで、それに合わせたセットアップが必要となりますが、HRD SakuraとHRD UKでの事前テストやチームとのシミュレーションが非常によく機能して、パワーユニットの持てる力を十分に発揮できたと考えています。週末を通して力強い走りをしてくれたドライバー、ホンダの研究所、そしてチームのメンバーに感謝したいと思います。

チャンピオンシップについても、ドライバーズチャンピオンシップでのリードを広げたことに加え、コンストラクターズチャンピオンシップでトップに1ポイント差まで詰め寄ることができ、今後に向けて大きな意味のあるレースになりました。来週は連戦でブラジルでのレースになります。次のレースでもいい結果を得られるよう、ここから万全の準備を進めていきます」

-Source: HondaJP_Live/twitter