田辺豊治(ホンダ)2021年F1オランダGP決勝コメント

田辺豊治(ホンダF1テクニカル・ディレクター)

「今日のオランダGP決勝は、レッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペンの素晴らしい走りとレース展開で優勝を獲得することができました。2台のメルセデスを相手に簡単なレースではありませんでしたが、チームの的確な戦略とピット作業により、彼らの猛追を押さえてのポール・トゥ・フィニッシュとなりました。加えて、週末を通して、素晴らしい雰囲気を作り上げてくれたオランダのファンにも、感謝の言葉を送ります。

4番手からスタートしたスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、1ストップ戦略を採り、こちらも追い上げてくるフェラーリの2台を相手に素晴らしいパフォーマンスで周回を重ね、チームにとって貴重な大量ポイントを持ち帰ってくれました。セルジオ・ペレスについては、昨日の予選結果も踏まえて新パワーユニットの投入を決定し、ピットレーンからのスタートとなりました。オーバーテイクの難しいこのサーキットでいくつもの追い抜きを見せて8位入賞という結果は、非常に良かったと考えています。角田裕毅については粘り強い走りを見せていたものの、パワーユニットのデータに異常が見られたためにリタイアすることを決めました。ここから詳細を確認していきます。

フェルスタッペンの母国グランプリということで、大きなプレッシャーを感じながらのレースでもありましたが、優勝を飾れてホッとした部分もあります。我々ホンダにとっては一度きりのオランダGPになってしまいましたが、皆さんに喜んでもらえる結果を出せたことと、その温かい大声援は我々の思い出の一つになると思います。

来週に控えるイタリアGP、またその後もまだまだシーズンは続きますので、ここからも2つのチームともにプッシュを続けていきます」

-Source: HondaJP_Live/twitter