ベン・ホジキンソン、レッドブルのパワートレイン部門責任者に

経験豊富なエンジニアをメルセデスから獲得

レッドブルは、現チャンピオンのメルセデスのベン・ホジキンソンをテクニカル・ディレクターとして迎え入れ、新しいエンジン部門の最初の大型契約を発表した。

ホンダが2021年末にF1撤退を発表すると、レッドブルは自身のエンジン部門(レッドブル・パワートレインズ)の設立を決めた。ホンダの技術を2024年末まで利用し、新方式が導入される2025年に独自のパワーユニットを開発するのだ。

ベン・ホジキンソンは、メルセデスでほぼ20年経験を積んだ後でレッドブルに移籍する。メルセデスのパワーユニットはハイブリッド・ターボ時代に圧倒的に強いが、彼はメルセデスのエンジン部門のメカニカル・エンジニアリング責任者まで昇進した。

レッドブルによると、彼は「レッドブルがワールドチャンピオンシップで戦えるようにする、将来のパワーユニットを生み出すため、シャシー部門と統合してパワートレイン部門を率いる」という。

彼は現在メルセデスHPPと契約を履行中なので、レッドブルで働き始める日は未定であるが、移籍後は、レッドブルが2025年に導入を予定しているエンジンに注力することになる。

クリスチャン・ホーナー レッドブルF1チーム代表

「ベンをレッドブル・パワートレインズのテクニカル・ディレクターに迎えることができて嬉しい」

「彼は、実績のあるレース勝者として、そして志を同じくする高度スキルを持つエンジニア・チームを率いることができるイノベーターとして、この非常にエキサイティングなプロジェクトに参加する」

「レッドブルがレッドブル・パワートレインズの設立を発表したときは、マシン設計のあらゆる側面を社内に持ち込み、自分たちの運命を自らの手に委ねるという、F1における我が社の野心の新しい段階を発表することでもあった。その究極のかたちは、次世代のF1エンジン規約に適合した、レッドブルのパワーユニットの開発である」

「ベンの任命は我々の長期的意図を示している。我々は彼と彼のチームを支援して、成功するために必要なリソースをすべて提供する」

ベン・ホジキンソン

「レッドブル・パワートレインズにテクニカル・ディレクターとして加わることにとてもワクワクしている。20年近く働いたHPPを離れる決断を下すのは簡単ではなかったが、このように広範囲にわたる重要なプロジェクトに取り組む機会は、大きな名誉だ」

「レッドブルはF1に真剣に取り組んでおり、ハイブリッド時代における我々の最大のライバルだった。だから、レッドブルの旅の新しい段階で、一緒に何を達成できるのか楽しみにしている」

-Source: Red Bull Racing
-Source: The Official Formula 1 Website
2021年02月27日
レッドブル2チーム、2022年以降もホンダPU技術を使用:ホンダとレッドブル公式発表
2021年04月06日
山本雅史、レッドブルが2022年にホンダのロゴのないパワーユニットでレースをするのを見るのは「複雑な気持ち」:ホンダF1マネージング・ディレクター