
ホンダのモータースポーツ責任者である山本雅史は、ホンダが将来のどこかの時点でF1に復帰すると信じている。
ホンダは、7年間F1で戦い、レッドブルのマックス・フェルスタッペンと共にドライバーズワールドチャンピオンシップで優勝し、2021年末にF1を去った。
F1での4期目では、ホンダはマクラーレン、そしてアルファタウリ、レッドブルと協力したが、カーボンニュートラルという広い意味での企業目標の達成に専念するため、F1撤退を決めた。
レッドブルとアルファタウリは2022年もホンダが開発したパワーユニットを使用し、ホンダのF1スタッフの多くがレッドブル・パワートレインズと呼ばれるプロジェクトに関わり続けるが、ホンダは今や正式に離脱した。
ホンダは将来的なF1復帰の可能性について公式にコメントしていないが、山本雅史は、ホンダがいつかまた5度目の挑戦をするだろうと考えている。
彼は「個人的にはホンダがF1に戻ってくることを期待している」と語った。
「モータースポーツに情熱を持ったホンダの若い人たちが、経営陣を説得してF1に復帰できるかどうかだろう。でも、歴史は繰り返すから、そうなることを願っている」
1980年代から1990年代にかけて、エンジンサプライヤーとしてウィリアムズとマクラーレンでコンストラクターズ・チャンピオンシップ6回、ドライバーズ・チャンピオンシップ5回を獲得したホンダは、2015年にマクラーレンで難しい復帰を果たした後、大きく進歩した。

山本雅史、ホンダのF1時代を「本当に誇りに思う」:左は通訳
ホンダは、5年目までは表彰台に上がれず、レッドブルとホンダのパートナーシップ初戦でフェルスタッペンが3位になった。その後3シーズンで17勝(レッドブルで16勝、アルファタウリで1勝)を挙げ、フェルスタッペンのワールドタイトル獲得で幕を閉じた。
F1で最も信頼性が低く最も遅いエンジンから、純粋な性能ではトップのメルセデスの真の挑戦者となり、山本雅史は、F1時代の終盤には「メルセデスとほぼ同等」になったと語っている。
山本雅史は、ホンダの撤退を惜しみつつ、この7年間の同社の努力を大いに誇りに思うと述べた。
「COVID-19のパンデミックもあり、物流面での困難を抱えながらも、この最終シーズンで、非常に強いライバルと戦い、F1界の頂点に立つことができた」

ホンダは2015年にF1に復帰して以来、17戦で優勝した。
「これは、レーストラックに来ているエンジニアやメカニックだけでなく、全員の努力の賜物だ。彼らは困難な状況でも、決してあきらめず、多くの技術的ブレークスルーを成し遂げた」
「我々の技術の正当性と有効性、そして社員の能力を証明することができた。もちろん、タイトルを獲得したレッドブル・レーシングやスクーデリア・アルファタウリといった素晴らしいパートナーの存在がなければ、この結果は得られなかっただろう」
「2015年に新しい挑戦を一緒に始めたマクラーレンや、最高の結果を出すために常に最大限の努力を惜しまず、共に歩んできたすべてのドライバーを忘れてはならない」
「マックス・フェルスタッペンのドライバーズワールドチャンピオンシップに貢献したので、F1を去るにあたり、このプロジェクトは成功したと言うことができる」
-Source: The Official Formula 1 Website
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