アストンマーティン、控訴を取り下げ - ベッテルのハンガリーGP失格の件

アストンマーティンは8月12日、セバスチャン・ベッテルのハンガリーGPでの失格に対する控訴を取り下げたと発表した。

セバスチャン・ベッテルは、ハンガロリンクで優勝したエステバン・オコンのあと、チャンピオンシップ首位のルイス・ハミルトンより前の2位でフィニッシュした。しかし、技術規約で定められているように、レース後、FIAが必要な1.0リットルの燃料サンプルをマシンから採取することができなかったため、失格となった。

チームはすぐに、異議申し立ての意図を発表し、裁定を覆しベッテルの順位を取り戻すために「再検討の権利」を請求した。

9日(月曜日)、スチュワードは、チーム代表のオトマー・サフナウアーを含むチーム関係者の証言を聴取した後、チームが提示した燃料ポンプの不具合が燃料不足の原因であるという事実は、最初の決定とは関係がないと判断し、再検討の要求を却下した。


このスチュワードの裁定を受けて、アストンマーティンは、再検討請求権とは別に「全面的な控訴手続き関する我々の立場を検討する」と述べた。

しかし12日(木曜日)午後、彼らは控訴しないことを明らかにした。

チームは声明で「我々の立場を考慮し、燃料システムの故障を示す明確な新証拠があったというFIAスチュワードの判断にも留意したが、我々は控訴を取り下げることが、控訴の利点を上回ると判断した」と述べた。

この判断により、ベッテルの失格が確定し、2位のハミルトンと3位のカルロス・サインツを含む、ベッテルよりうしろでゴールしたすべてのドライバーがひとつずつ順位を上げたことになる。

ベッテルはドライバーズ順位では12位(30ポイント)、アストンマーティンはコンストラクターズ順位で7位(48ポイント)につけている。

-Source: The Official Formula 1 Website