アウディ、2026年からF1参戦をスパで発表:ステファノ・ドメニカリF1会長兼CEO、モハメド・ビン・スライエムFIA会長、マルクス・デュエスマン アウディAG取締役会長、オリバー・ホフマン アウディAG技術開発担当取締役

アウディ、2026年からF1参戦

ドイツの自動車メーカーであるアウディは、2026年シーズンからパワーユニット・サプライヤーとしてF1ワールドチャンピオンシップに参戦する。

これは、新規参入者が競争力のあるレベルでスポーツに参加することを可能にし、魅力的にするために特別に設計された新しいパワーユニット規制が、今月初めに発表されたことを受けたもの。

2026年のパワーユニットは、現在のV6内燃機関アーキテクチャを維持しつつ、電気出力が増加し、100%持続可能な燃料を使用することを特徴としている。

フォルクスワーゲングループの一員であるアウディは、2023年に導入されるパワーユニットメーカーのコスト制限や、2030年までにネットゼロカーボンを達成するというF1の目標など、より持続可能でコスト効率の高い計画を支持すると付け加えた。

ステファノ・ドメニカリF1会長兼CEO

2014年からフォルクスワーゲンで働いたF1会長兼CEOのステファノ・ドメニカリは「象徴的な自動車ブランドであり、パイオニアであり、技術革新者であるアウディをF1に迎えることができ、嬉しく思う」と述べた。

「これは、我々のスポーツにとって、成長を続けるグローバルなプラットフォームとしての大きな強みを浮き彫りにする大きな瞬間だ」

「また、2026年の持続可能な燃料によるハイブリッドエンジンへの移行が、自動車部門の将来のソリューションであることを大きく認識させるものでもある。我々はグリッドにアウディのロゴが並ぶのを楽しみにしている。彼らの計画の詳細については、追って彼らから聞くことになるだろう」

アウディ、2026年からF1参戦をスパで発表:ステファノ・ドメニカリF1会長兼CEO、モハメド・ビン・スライエムFIA会長、マルクス・デュエスマン アウディAG取締役会長、オリバー・ホフマン アウディAG技術開発担当取締役
アウディ、2026年からF1参戦をスパで発表:ステファノ・ドメニカリF1会長兼CEO、モハメド・ビン・スライエムFIA会長、マルクス・デュエスマン アウディAG取締役会長、オリバー・ホフマン アウディAG技術開発担当取締役

アウディは、今週末のベルギーGPに先立ち、スパで行われた記者会見で2026年の参戦を発表し、アウディAGのマルクス・デュエスマン取締役会長、オリバー・ホフマン技術開発担当取締役、ステファノ・ドメニカリ、モハメド・ビン・スライエムFIA会長らが出席した。

アウディは「2026年にどのチームと提携するかは年内に発表する」と述べた。

ノイブルクにあるアウディ・スポーツの施設でパワーユニットの開発が行われるが、F1パワートレインがドイツで製造されるのは10年以上ぶりである。

マルクス・デュエスマン会長は「モータースポーツは、アウディのDNAに欠かすことのできないものだ。F1は、我々のブランドにとってグローバルな舞台であると同時に、非常にチャレンジングな開発ラボ(開発実験場)でもある。高性能と競争の組み合わせは、我々の業界において常に革新と技術移転の原動力となっている。新しいルールが導入された今こそ、我々が参戦する絶好の機会である。結局のところ、F1もアウディも、サステナビリティの目標を明確に追求しているのだ」

オリバー・ホフマン取締役は「2026年のサステイナビリティに向けてシリーズが行っている大きな技術的飛躍を鑑みると、我々は新しいF1を語ることができるだろう。F1は変わりつつあり、アウディはこの旅を積極的にサポートしたいと考えている。我々のF1プロジェクトとアウディAGの技術開発部門が密接に連携することで、相乗効果が期待できるだろう」と述べた。

アウディによると、ノイブルグの拠点には、すでにF1エンジンのテストベンチと、電気モーターやバッテリーのテストベンチがあるという。年内に人員、建物、技術インフラを整備するべく進めている。その後、3年かけてパワーユニットの微調整を行い、F1に参戦する予定だ。

モータースポーツのメーカーやチームの要職を歴任し、FIAにも3年間在籍したアダム・ベイカーが、CEOとしてF1プロジェクトの運営を担当する。

-Source: The Official Formula 1 Website